<1918>「土地で」

 ああ、あの、ひらいたところへ出たというわけなのか、、

 どこから接続してきて、、

 どこからさわぎ、

 私のなかにそうして、走ってきたのか、、

 知れる、、

 形のなかを初めて、、

 私は形になった、そこで、、

 小さなもののなかで呼吸をする、、

 私はいちどそこへ来たことがあったのだ、、

 誰かしら、、

 ひとりが自転車に乗り、遠くに駆け去る、、

 私はほうと息をはく、、

 あの生活の人は誰なのか、

 幼い人々が夢のなかにいる、、

 

 私はその線のなかに挟まっていた記憶をみない、、

 昼間のほのかな暗さのなかで、、

 私は緊張していた、

 私は行くと言ったのだろうか、、

 内界が静かに膨らみはじめていた、、

 あなたはここで声を上げ、

 静かに細い線のなかへ出ていった、、

 私は連絡バスのなかにいる、

 試合に向かうのだろうか、

 スイミングスクールへ向かうのだろうか、、

 同乗している人は誰なのだろう、、

 私は退屈しているのだろうか、、

 その時刻に夕景が、

 友達と話すのに夢中になっていて、、

 私は線を引くのを忘れていた、、

 小さな頃遊んでいたところで降りた、、

 今はそれが分かる人が何人いるだろう、、

 しかし何かそれを会って話しても、

 だからどうなのだろうとなることも知っている、、

 

 私は私と反対の物々も一度は取り入れるようにしてきた、

 ということなのかもしれない、、

 そしてそれには毒と効能がついてまわった、、

 どちらかだけを取ることはできない、、

 私は核の部分だけで生きている訳ではないのだな、、

 多層なのだ、

 またあの風が吹くところへ出よう、、

 そこではどんな話がなされる、

 私はまた新しい音のなかでなんでも一度は取り入れよう、、

 そうして、、

 ひとところの涼しい場所で休む、、

 身体がここにあるというのは善悪ではかれるものじゃないんだな、

 私であれ、そのオヤであれ、そのオヤであれ、、

 こんな大きなことには、

 戸惑ったり、嬉しがっていきどおったりしている以外には、

 ないのかもしれない、、

 起伏の記憶のなかで生まれ、、

 私はどこへ行く、とは問わない、、

 私はどこまでソコへ行けるだろう、、

 選んでいない場所と関係が長くなるというのは不思議なものだ、、

 私はここの涼しさのなかにいる、、