<1924>「身体と粘、きこえる」

 あなたが日を分ける前に、、

 そのなかへ潜らせてもらおうと、、

 ひとりで声を探しつつ、そこに過ぎ、、

 揺らぎ、、

 私はその夢のなかにいきあう、、

 あたしはどこだ、、

 例えば間遠のあの道はどうだ、、

 うん、確かに、私は随分と液を垂れ込ませてもらったよ、、

 あの道に真っすぐ入ることが可能になると、、

 さわぎのなかで、知らせてもらったから、

 いまそのいちめんのなかで、、

 しれて、生まれる人だ、、

 身体のなかの熱の人、、

 あなたは静かな声で続きますね、、

 あたしは嬉しさなのか、なになのか、、

 よく分からないような気もするのですが、、

 漏れて、続くのを、、

 そこで、当たり前にきいているのだと思うんです、、

 

 声を探しつ、今そこに、、

 ゆるやかな剥がれをしらしめてくれるのだなあと、、

 言いながら、、

 あたしは表面上にその振るえをぼろぼろと落としていた、、

 なに、踊れ、踊れ、、

 表面に、はっきりきこえている人よ、、

 私は粒だから踊る、

 私はここに起き上がったばかりで方々立ち騒いでいる、、

 しかし比較的早くにじっとした方なのじゃないかという気がします、

 あの、硬直を意識します、、

 今私が出会っても、

 そこで動きなさいとは言わないでしょう、、

 かたまるだけかたまって、

 出来るだけ多くの物事を見つめていなさい、

 生まれたばかりのあなたの目玉!

 人、もの、輝き、芝居、草、、

 流れる水を映して、、

 

 ただの表面に水が落ちて、、

 その音が全身に届きます、

 その音がその通りにしか響かない、はずなのに私は、

 私は受けた、、

 あなたのその粘、としか言い表しようのないものを、、

 ここに受けてしまいました、

 ここに受けてずるずると身体がひらけてしまいました、、

 あなたはその拍子を承知でしょうか、

 身体に、打って、打って、打って、続く、、

 あなたの拍子を、、

 存じているのでしょうか、、

 いいえ、私は、、まったく鈍く、、

 また鈍く、、

 さらに鈍くなろうとして出来上がっていくものどもだと思うんです、、

 あたしは華やかな呼吸のなかにおりたのでしょうか、、

 事象は、あたしを承知でしょうか、、

 涼しい日は、いや、暑い日だってそうですが、、

 私を上手く扱おうとしているのが分かります、、

 それで、私はふたつの足で立っているのですから・・・