<1913>「骨を掴む」

 距離はどう、、

 なに、あたしはここの歩のことだけを見る、、

 距離はどう、

 なに、ノリ、ノリですか、、

 それはどこまでもひらいてくる、

 アタシトアナタハキライヲジョウズニトリコメマスカ、、

 ものごとの良い面とともにその、悪い面も、

 身体に近づけて、

 あなたはここと付き合っていく、、

 それはこわいことでも、

 劇的なことでもありません、、

 もうとても長いのに、

 長いとも自身では考えず、、

 静かに立っているひと、

 そこに含まれたものはなんですか、、

 

 私は好きでも嫌いでもいいと思った、

 興味がないからではなく、

 どちらにせよそこへ接近していくのだから、、

 じわじわと熱を感得し、、

 そのもののなかにあらためて漏れてくるものを、

 掬う、手の形、、

 身体の緊張の仕方、

 あなたのここに時間が流れる、、

 私は先を、

 ほんとうに先を見ているかどうか、分からないなと思います、、

 この時刻と一緒にいる以外のことは考えられないという、、

 ひとつの声、、

 私はこの声の先にぶら下がった、、

 そこで存分に揺れていた、、

 手の形のなかへ、入れ、、

 あたしは成分がそちらこちらにばらばらに走り、、

 人を揺り動かしていくのを、

 黙って見つめている、、

 ソレ、オマエミタイナカタチノモノハイッタイドコカラキタ、

 あなたの骨格を感得しなければ、、

 その声が私のなかで流れ始めません、、

 あなたがどういう形のなかに生まれてきたのかが、、

 

 ひとつの線の上を、、

 振動して、はじめてあらわになったな、、

 お前はこの静かな場所で、

 そんな声をしていたのか、、

 どうぞその、簡単なひとつの地面へ、出て、、

 振るってください、、

 これは粒子だろうか、、

 これはあなたの声に符合する、、

 ひとつの離れワザだろうか、、

 距離をハカル、

 さて、

 どうも、、

 接地をこえて、、

 ずっと奥まで来てしまって、、

 そこであたたかい水につかっているように思える、、

 ほう、ほう、、

 あなたはそんなところにいたか・・・