道のなかに緒を引き、、
私はその回転のなかに入った、、
無劫で、
どうにもとらえどころのない、、
音が、かのほうで鳴っている、
私は聞こえているのに、、
なにだこの無音の場所は、とひとりほうっている、、
なにという匂い、
なにという力の蓄積は、、
なにだ、
ぶるぶると振るえて、
ただ地に身体をのばしたまま、、
私は指を静かに揺らした、
地面のなかにこの運動の糸が漏れてゆく、、
なにだ、なにか、、かたい、
この黒い面のなかに混じり、、
引かれていく音、
すさまじい音をさせて潜る、潜るものら、、
どこへ通じる、
どこへ身体の流れを用意せしめる、、
ふっ、
、
と息を吐き、、
ここにあたる、、
あたる肌の行方をいまに示せ、、
ここから見よ、、
私は静かに音もなくとけて、、
この裾の方のやわらかさ、
なにの歌でもない、、
なにもこうちゃくした表現というのも言わないで、、
ただ垂れたのだ、
あたしからその肌を見留めて、
ただ掴む、、
これはもうてのひらとしか呼べないものに、
上手く、混じり、消える、、
その静かな液、、
僅かにひとつ粒が立っただけなのだ、、
それは、のち、、
膨大な量のうねりになる、、
わたしはそれにおそれをなすだろうか、、
いやもう、
溢れる前からずっとおそれているようにも思う、、
のか、、
これが盛り上がる、、
こぶのできてくるのをここの手で受けて、、
あたしは声にならない、
静かにうねり、、
その各所から出で来ては生まれる人、、
あなたは誰だろう、、
あなたはまるごと液なのだろうか、、
ここに身体をつけ、
滑り、潜り込む、、
ひとつのうたいなのだろうか、、
あたしは身体の粒なのだろうか、、
水の上にひとつ立った、あれの、なにの・・・