<1916>「液が育つ」

 どこに立つ、、

 眺めていて、何か明らかになる訳ではない、、 

 私は秘密を吸って、、

 かく煙の中、、

 だれかと喧騒

 誘う声とうたい、、

 姿と華やかな姿、

 私はここをたびたび思い起こすだろうが、、

 今ははやく慣れた空気にかえりたい、

 机の前にかえりたい、、

 そして水の中で、

 小さな印を生みながら・・・

 

 あたしが自身のなかに用意したもの、、

 訳も分からないまま、触れてきたもの、

 それぞれに跡が付き、、

 線が浮き、

 水がのび、、

 知らない所までのびている、、

 ここは物理的な距離のなかにありながら、、

 その一切をはみでた様子をも、持つところなのだった、、

 だから私は集まった神経で、、

 そのもの、そのものに、、

 ひとつずつ触れているのだとそう思いました、、

 なにか声に似たもの、、

 私は冗談を言わなくなった、、

 冗談を?

 とくにこりかたまったという意識もないが、、

 コミュニク、コミュニク、、

 不断の音を、、

 慎重に溶かし込んだ先にいるのだろうか、、

 私は液体でしょうか、、

 どうしてどうして、水が流れてきます、、

 

 多分私は自身の方法で、、

 気づいたらどこまでも行くのだと思いますが、、

 その距離はいつまでも当人にはピンと来ないことを、、

 ここに確認しながら生活する、、

 ハッタツニシタガツテワレワレドモノフアントイウノハマスモノデアリマス

 そうか、マスモノですか、、

 身体がしびれた、

 たくわえこんで、、

 こんだその最後の音の端に私をぶらさげてください、、

 私は上手く揺れますから、、

 ああ振動する、、

 ただ手のひらにここの生き物の全部を当てただけなのに、、

 私は形式なのに、、

 その、計算のなかの熱なのに、、

 こうだらだらと垂れて、

 こぶを形成する、、

 ひとつの生き方がさんざ響くと思うと、、

 なに、その呼気のさなかなのか、

 あなたは命をかけていますと言おうとした、、

 ただし、私はただここで墨と暮らしているだけだと言おうとして、、

 それもなにかぴたりではないなと感じているのだ、、