<1905>「層の生活」

 身体が剥がされる、、

 あまりにゆるやかにこの正面に来て、

 剥がされる、ゆれる、、

 これはたった一枚なのだろうか、、

 層の記憶が、今あたりまえに陽を浴びていて、、

 どこへコードが漏れる、、

 動揺した、

 水が増えてきた、、

 あたしのなかは潤んできて、、

 この線がどこまでのびるかということは分からない、、

 あまりに不思議なものを見つめる眼に、

 あなたはなっている、、

 さてそのゆらぎに全て含まれて来い、、

 簡単な駅に立つ、、

 私はここが誰なのか知らないまま、、

 ほとんどチープも含み、、

 からかぜにあたり、、

 木の層をさらけだして、待っている、、

 私はその内奥へ、内奥へ、進みつつ、、

 窯の中で余分なものを落としていくあのひとつひとつのさくぶつのように、、

 ここへ熱で踊っているのだった、、

 私はめいいっぱい出したい気がした、

 出して、

 この余分なものが剥がれた場所へただからりと音をなすひとつの骨組として参じようとしている、、

 たれだたれだ、

 たれのかいた汗のなかか、、

 まともに塗られ、

 歴史のなかを、、

 そっと遠い眼すらあたりまえに持ちながら、、

 あるいは無為の、

 ほうけてなにもなくなってしまう一、二分を過ごしたと思われるものが、

 ここに続き、、

 ここで糸を吐く、、

 たれかその糸をまとへ、

 身体の印がどこまでも増えて生まれるから、、

 糸を、糸をまとへ、、

 

 さんざばらここに粉があたり、、

 散れる散れる、、

 ひとつの装いでどこまでものびあがっていけるように、、

 その表情をまっすぐここに当てて、、

 じらじらとして、生きる、、

 ただもうそのマアクを、

 身にしましたときにあなたの映像が、、

 遠くから、あらわれ、あらわれ、、

 あなたは帰るのか、、

 私はその簡易な駅に残り、、

 ほう、ほう、と、ひとりの息をつき、、

 この空間にのびていることと思う、

 ひとつに声あれ、どこかでさけ、われ、、

 ひとつに続け、

 装いも、、

 あなたがその手に握ったひとつの破片も、またこのなかにまじれ、、