<1900>「底にある手の熱」

 また粘性のなかに繋がっていった、、

 おい、その可視的な、

 いちまいの揺らぎを、、

 あなたは皆手中に収め、、

 どこからどうにでも湧く、、

 湧いて、角度、角度、、

 その時刻を持った景の中に、

 湧いて、、

 ひとつの勢いを持ったなまの手のけはい、、

 それはここだ、、

 さんざばら燃焼した匂いがする、、

 まじる、浮かぶ、、

 呼吸する、、

 いちりょうの振るえでしかないものも、、

 今ここに滑り込んで動く、

 わたしは湧く、、

 そこここの景から、、豊富な管から、、

 生まれて、粘り、とける、、

 重ねて重ねて、ひとつまた、ひとつ、、

 

 だいだいてきな生の、埃の払い方、、

 水へつかっていく仕方、

 身体のなかで運動していく仕方というものが、、

 あたりまえにここに知れて、、

 おや、おや、、

 私はこの呼吸がどこまでのびるのかを見ている、、

 しずかな場所、、

 なにのさわぎだ、

 私は軽快であり、、本当に液だ、、

 骨組だ、

 ひゅう、と風が吹いて、、

 音を立てることを可能にする、、

 すざまじい物事の欠け端だ、、

 あらわれて、、砂も、、

 微塵も、、

 ただの泡粒も、、

 ここに生まれたからには、、粘り出してきてしまう、、

 あたしはその様を掴む、

 遊ぶ、

 手のひらで踊らせる、、

 かくまえる、、

 肌に印が付く、

 

 底をふつふつと打つ音がきこえる、、

 あたしはかきだしていく、、

 生まれた、

 こんな熱量で、

 えねるぎイのかたまりになって、、

 こんなところへ粘性になってこぼれてきてしまった、、

 なにをさぐる、、

 どこまで体勢であるか、、

 のびてのびてのびて、、

 私は綱を頼りに、

 しずかにこの隙間へのびてくる、、

 あらわれてはまた迎えいだす、、ほっ、ほっ、熱が、液が、上がる・・・