<1920>「旧地」

 あたしがそのところへ、ひとつの歩を入れた、、

 たらば、なにだろう、、

 回転している、、

 熱がいられ、ひとつのかたまりで、、

 私は驚愕しました、

 なにだ、ここまで来たのか、、

 あなたはなにに誘われて、

 ここまで来たのだろう、、

 私は現実のなかにはいり、くらんでいる、、

 透明な線がそこらに浮かんでいる、、

 

 私はそこに時刻を立て直してみたいと思ったりした、、

 そうすれば夢のなかへ沈滞しているものものも、

 はっきりとした姿をあらわすのではないか、などと、、

 片側で思っていたりする、

 あ、一日ではないんだな、、

 どこかの一日ではないんだ、、

 これは、何層にも重なっている、、

 どうしてここを繰り返し繰り返し過ごしたろう、、

 あたしが浮かばせたのはそういうことでした、

 あたしは知っていますよ、、

 ええ、あなたのことも、もちろん知っています、、

 少し粒がさわぐでしょう、

 あちこちでさわぐでしょう、、

 私はどこにいましたか、

 枚数を重ねて、ここへ育っていました、、

 あなたの声がききたいという感じは不思議にしなかった、、

 どうしてだろう、、

 あなたはここいらへんに揺らいだ形のままで、、

 見事に溢れ、温まっていたんですね、、

 私はさわる、、

 身体のなかへ、いくらもいくらもさわるのを、、

 ただに見ていました、

 もしかすると、、

 これは本当に序盤であるのかもしれません、、

 また改めてここに立ち、

 懐かしいなどと思うということは、、

 序盤であるのかもしれません、、

 

 あなたは育ちました、、

 そして、これからもまた育ちますね、、

 私の身体の振動はどのように受けますか、、

 私は時間をいくつも持っています、、

 あなたの手の中にも、

 幾分か溢れて出て、、

 静かに見ていました、、

 私は育ちます、

 育ってまた来ます、、

 ああどうしてどうして、

 どうしてまた、

 この線の上へ居れるのでしょうか、

 これが骨になった、

 いくついくつと、限りなく響いて、

 振るえる、骨になりました、、

 あなたしゃがんで、

 もっと場所が大きく見えて・・・