あなたに会うとき、ゴボゴボと音のする。
音から見たあなたに憧れ。
それは空気、空気の騒乱、空気の別れ。
期待と同程度、期待と同程度の微笑み。
あなたには似合う。全体として、いつも顔の。
意味もなく上を見、ひとりごとを呟く。考える時間に入る、ちょうど別の時間がなだれこんだだけとも、言う、のち微笑み。期待にふたつに重なる程度、それからまた分からない。
私が、音として情けないと思うとき、それぐらいの声はする。
いつもの、透明な閃き、その姿によりかかる。
例えれば、午前に囁き、暮れ方には見損なう、などの。
遅れて呼ばれると、子どもらしさ、そのまま通りへ結ぶ。(掛)駆け声は絡み、まどろみ、未完成へ転ぶ。
私の、声が駆ける方へ、隠れ家、隠れ家のあり、それはもう、ほとんど連続。途端に思考は薄くなる。
ふざけた、隠れ方で一切を短、時間のなかへ詰め込み、範囲から逃げる。観察から逃げる。今は、めちゃくちゃな話をも、自分の、なか、に入れなければならない。
ストーリー、あなたを蹴飛ばす。あなたはストーリーに蹴飛ばされた。
なるほど
そういうことか、という一切れとともに、オりていく、どころかオりていく・・・。
私は、一番重たいものを抱えて、走るのが愉快だった。転がるのもそのなか。
朝になれば、あなたの気まぐれなひとこえで、とにかくも隠れ家への移動を了解するかもしれない。一度火になれば、始めた地点を永遠に失う、ように。
火のなかで、声に似ただけちょうどそこから朝をする。