<1969>「箱の中で響く人」

 ひとつの位置をさぐり、

 まようのかな、、

 どこからこの仕草は来て、、

 私へと向かう、

 なかから液が渡って来て、

 私は、はにかむ、、

 それは静かな呼吸へと真っすぐ繋がっているのだろうか、、

 この端のこと、、

 この端にひとつ つぶが浮くこと、

 今まさにその影へ、、

 時が垂れ、ヒが垂れて、、

 あたしをこちらへこちらへと迎えよう、とする、、

 そこに立っている、、

 

 あられて泡でみなそこから散じるだけだ、、

 あたしは、さけぶ、、

 呼吸の欠けハに一切を認めて、、

 揺るぎ、踊りながらさけぶ、

 交歓を見詰め、、

 そのなかから次々に生まれる人たちを見詰め、、

 ただたンニ汗になる、、

 おい、どこまで行くのだろうか、この人、、

 私はふと声をかける、、

 人、たダ、

 たダ、楽しいばかりでは、いられなくなったのさ、、

 だま、だま、、

 それだから、なに、、

 空気が動いても、

 私はそのなかにはいっていくと思えたのさ、、

 たダ、楽しいだけではいられなくなった?

 ん、ん、、

 そうか・・・

 私はここの手ざわりが、いつか、、

 ねばねばとしてきはじめているのを、

 感じながら、、

 ぼオん、ト、芯に当たり、、

 ある広さまで、響きがひろがってくるのを、

 覚えていた、、

 

 箱の中で響く人へ、

 肢体はすぐに集まり、、

 私は種を噛み、、

 線がそこコこに垂れるのを、

 そっと眺めている、、

 そのときのあたしの視覚は、ちょうど、

 あたたかく、、

 これはどこまでも行くように見えて来る、、

 小さな姿で、

 ボールを追いかけていた日に、、

 突然、揺れが起き、

 私がこの場所にいるということはなにだ、、

 どこか、風のなかへ、、

 この縁の秘密を分けてくれた、、

 と感じる、

 一辺に立つ人、、

 あなたの姿はまた、少し奥へ入られる・・・