あ、ひとつも声がしない場所に着いたな、、
私は、ここの空気の冷たさに、
静かに肌を付けて、、
生まれるためには、静かに、ひとり、
黙っている必要がある、、
私はそこからどうしたって穴、、
どうしたってヒの届かないところへ、
視線をやった、、
あたしは混じるのではない、、
バラバラに続く声を、ここで、、
きいている、、
私は生まれたてなのではない、、
蒸気が溜まる、、
この冷たい零の風景のなかに、
私は書き込む、、
ただ音となったあなたの時間時を、書き込む、、
どこから来た、、
私は肌として生まれる、
全ての音がきこえる、、
途上で無になる、
無がホウと鳴る、、
あたしのこのジ、に付き合うことを仕事にした、、
それはなんだろうか、、
あたしはあなたの声がききたいと願っている人ではない、、
きこえても、
あアそうか、と思うだけだろう、、
なにだろう、、
私は何十年か振りに、知っている人に会っても、、
全く驚かないような気がする、、
どこかで会うと確信しているからなのか、
不思議なことがなにひとつないからなのかは、分からない、、
私は砂を手につけていないと思った、、
私はひやりとした時間をきいているだけ、
ここに縦で浮いているだけ、、
その空間に対する振動器になっているだけだと思う、、
あなたが今日展開したものを、
上手に畳み込んで、、
その色は濃くなり、、
私はまたそのかげにかえる、、
あ、はてのない声がする、
声にはてがなくなれば、それはうめき、、
それは塊、、
流れが出来てはまた重なってきこえはじめ、、
私はサインをする、
私は声のなかの膜に身体を張り合わせる、、
まとまってきこえるか、、
いや、この忘音はどうだ、、
あたしはただはてからこぼれてきただけだから、、
戸惑いを大いに持っている、
どこから来るのかもしらないまま、、
ここに、渦を持っている、
たくみな仕方だな、お前も、、
私ははしゃぐとしても、
内へ内へ、ひたすらに漏れていく仕方としてだけだ・・・