あるいは劫へ、
まったく放られたままの姿になってだな、、
私は、見ていた、、
可能時間を、
一心に見つめていた、
私は剥がれて、、
この透明なものごとのなかに紛れ、、
なかの紋様へ、
見事に入る、、
ア、
なかはからなのだが、、
ここはどうもカラなのだが、
おそろしい、
風景が吹きつけて、、
私は粒を振りながら、
可能時のなかへ、
ひそかにかえっていく・・・
のが見えた、
時刻はすっかりそこへ移っていた、、
ア、、
なにか、肌の上を、移るものがあるぞ、、
と、ひとりのつぶやき、、
あたしから声が出て、
コレハ、どこから出たものなのか、、
不明である、、
そのざわざわとする肌の感覚を、、
今ここでおぼえているものがあった、
ア、
はげしく連なり、、
わたしは過去からうたいを受けた、、
歓待なのか、、
それとも、生きていて、ただ、、
ぽろりとこぼれた音なのか、、
私は耳を使ったろうか、
この道筋を来て、、
声が灰になったと思いますか、、
灰は伝達する、、
私が生きていたということはざらざらとする手触りでした、、
あなたも知っていますか、
と言う、、
ここの響きだ、、
ア、
夢想のなかに、、
静かにあなたの声が落ちました、、
現実の手綱、
熱気の程度を、、
今ここで確かめながら、、
私はこの領界で生きていました、、
ア、
まっすぐ肌へ当たって、
目を覚ますものの、、
その粒の立ち上がりに、、
私は参じてきた、、
ア、身体が軽い、生きていると、、ざらざらとして・・・