この奥に、
何かがあるとは思えなくて、、
私は、笑ってごまかしていたな、、
あなたもまだ随分と先にあると思っていた、、
私、
そんなに見ていたの、かな、、
とこぼすあなたが、
しずかに吐く息から、
生まれる時間を、
私は、
懸命に、
ひとつ、ひとつと数えている、、
それでも過ぎていく、
あたしは手を振っている、、
そしてもう一度握っている、、
この空気が、私を、、
それからさらになる、
あたしも肌を見せて、
さまざまな場所から、へだたって、、
遠いヒが、、
ここに光線として来る、、
メーターを数える人、
配達に来る人、、
彼らの呼吸が、、
私を点検してゆくとき、、
私は、ぼうっとして、、
あなたの、
その笑みの方へ向き、、
不思議と一体になり、
まだ私は話している、、
とつよくあなたは言う、
私はきいていなかったか、、
いつのまに、
眠っていてしまったのだろうか、、
私は膨らみなおす、、
しんたいのなかから少し水が招び、、
あたしらも聞き耳を立て、、
その響きのなかにいると、
また生まれてみるようだと、、
言って、
母はおびえている、、
振動数が変わる、、
しかし、
私が暗黒を見たものも、、
いつしか、、
たいそうなかげをおろして、、
少なくなり、、
ただよわよわしくそこに座っている、、
あア、
ともらしたその息の、
なかであたしはこの人と一緒に、
長い時間移動していた
そんなこともあったなと、、
白い顔で言う・・・