<2689>「あたしはなかだ」

 まだ、あたるままだ、、

 このジの、

 しずかなからだがさせてくれる、、

 ものだ、なかからだ、、

 私は、来ていた、、

 あとも、なにもなく、、

 あたしは来ていた、

 ここが、どの境界なのかもしらず、、

 なかへ、なかへ来た、、

 ものが増えて来た、

 あたしのなかへ姿を探す、、

 なかが、増えて来た、、

 ものが、

 あたしは溜まりを受ける、、

 あたしはものの溜まりを、、

 

 しずかなからだのなか、、

 しずかなからだのなかの水のなか、、

 あそこ、

 あそこははて、、

 はてまで潜る、、

 私はまだ管が透明だ、、

 種々の泡、、

 種々の音声のまどろみ、、

 なか、なかだ、、

 私はなかへ来てしまった、、

 そこに立つ、轟音、、

 あなたの息を呑む音が、

 ぎゅっと裏返り、、

 わたしの方、わたしの方へ、、

 姿を見せる、、

 からだがいくつもの光景に分かれる、、

 なあ、

 あなたは招んでいた、、

 あなたはおそれて、、

 からだはふるえていた、、

 あたしは、

 ひとりで水を飲みながら、、

 ここでとけてしまわないかしら、、

 部分が、全て、

 とけてしまわないかしら、と願う、、

 ひとりの、

 小さなうたいを、している、、

 

 あたしは、している、、

 あたしは、来ている、、

 どこからのぞかれ、、

 どこへ、からだをはくの、、

 なぜ、うれしそうなの、

 なぜ、ここはこんなに明るいのだろう、、

 ものが、、

 すべてに通じているのだろう、、

 なかへ、

 そっとなかへ揺れるのだろう、、

 ひとりで来た、

 ひとりで、地面に・・・