はだかになった肌のまわりへ、
まだお前はつく、
お前は生える、、
生えたら生えただけ、
その生まれたままの匂いを発していたらいい、、
この無感に伴う揺れと、
あなたの仕草のなかに、、
私は、
戻ってはいけない場所、
戻りたい場所を見る、、
あたしは生まれることにする、
そういう言葉を前にしたとき、、
なんともいえず、にがく、
うれしくもなく、
かなしくもなく、、
ただただ汗をかくのは何故だろう、、
お前がまだ人間のはじめに、、
わたしをうつして、、
そこから、
これをいくつもの声に分けていく、、
いくつものはだの段階に、
まずあたしはあたりまえに分かれていく、、
分かれたものから出る声、、
あなたの声のなかの幾分かが、、
まったく水になってくる、、
水は垂れてくる、、
しずかな呼吸音すら、
水を見つめている、、
あたしは這っていく、、
こぼれるものを求めて、
その先に、くらい、、
わたしとあなたの 語り部のない、、
くらいホールが、あって、、
そこに声を投げて、
何もかえってこないから、
調子に乗って、投げて、投げて、、
そうしてあなたとあたしとの、
色が徐々に失われてくる、、
そうか、
そういうことだったかと、
掴んだときにはもうすっかり灰色で、、
からだのなかにながれる水の音も、
その灰性を、
ちらと横目で見留めたには違いない、、
しかし、見留めたことと、
おのが仕事とは違うものだ、、
あなたはまたこのそらにまっすぐ浮かんでいく、、
あなたの灰性は、
いっかいこの空の青さであらわれたのだろうか、、
あたしは にがい液をおもいだし、、
ベンチに、
ひとり深く沈み込む、、
あなたのなかにまた、、
かえす表情がなくなる・・・