<2854>「現実の眼をつかみなおす場所」

 さわぎのなかのからだへはいって、

 わたしを招ぼう、、

 わたしからすぐにつながってくるとも、

 なにとも言えず、、

 わたしはからだになにをつなごう、、

 ああ、

 あたりまえの水の流れから、

 日時が生まれて、

 生活が起こって、、

 あたしはまだ見たこともない光線の、

 その先へ走っていくのは、

 希望か、、

 からだが残しただけのことなのか、、

 私から伝って、、

 ものがそっとこわれただけなのか、

 

 ないし、

 内情案内、、

 まだでてる、

 まだ水が滲んでる、まだ出てる、、

 まだ膨れてる、、

 まだかさなってる、、

 時間に、時間に、、

 あなたは、

 招ばれもしない、、

 まったくまっすぐ、

 意識もないまま集まって、、

 この、

 いやに湿った石や砂の集まりの、

 空気を嗅ぐと、、

 あたしはそこで現実の眼に還る、、

 うん、、

 ここの匂いはだれの生まれにかかわる、、

 だれの成長に関与する、、

 あなたの内側、、

 あなたの生の内側に、、

 あたしはそっくり潜り、、

 次々にはじまっていこうとする、、

 

 なあ、

 ここが名も知らぬはてであって、、

 お前はここに来ると不思議に足どりが軽くなる、、

 骨を、骨を、

 骨を意識し、、

 あたしはこの物事のそばで しばらく立っている、、

 あたしは生活を始める、、

 光をもらう、、

 光のなかに立っていて、、

 また呼吸をはじめる、、

 呼吸をもらった風景が、、

 二重、三重になっていくのを、、

 ゆっくりと見ていた、、

 見ているものたちは、

 ゆっくり溶けはじめている、、

 溶けてはじめて、、

 ほかへ入りはじめている・・・