<2938>「からだが破れる、声を迎えに来たよ」

 ねえ迎えにきたよ、

 そうか、そうか、ありがとう、、

 お前その水の、

 なかの子どもも、

 迎えに来たよ、、

 ああ、そうか、そうか、ありがとう、、

 あたしね、、

 この水のなかに入って、、

 少し飲んだの、

 そうして、

 少し吐いて、、

 またからだのなかに戻ったよ、、

 おお、そうか、、

 お前はそういうところから、、

 からだになってきたんだもんな、

 

 ねえ、

 胚胎したところから、

 全部見せてあげようか、

 ええ、、いや、いいよ、、

 いいよ、見て、、

 これ全部、

 あたしの膜なの、、

 膜から全部、

 身体からなにから、破れて、、

 全部見せてあげるね、、

 うん、

 (私は黙っていた)、、

 これが、、

 良いときの集まり、

 これが、

 悪いときの集まり、、

 ね、分かるでしょ?

 ああ、

 (私は分かった)

 (私は吐いていた)

 あんまりからだだの肌だの、

 新しいだの古いだのと、、

 あなた、あんまりそうやって、

 言わないでおいてね、、

 うん、

 これからだの包帯の、、

 なかの、

 少し赤く湿ってるところがあるでしょ、

 うん、

 ね、少し、少し覗いて、、

 

 あたしは自分の振動数だけになって、

 この場所を、

 そっくり私にきかせて、

 新しく、

 生まれるつもりのものですけれども、

 いいですか、

 声をいくつかきいてください、、

 あなたの肌を見れば分かりますよ、

 ねえ、

 声をいくつか・・・