<2040>「業欲の人は私だから」

 あたしはその様子のなかへ来て、、

 なにとはなく声を発する、

 どこから熱が来るのか、、

 それを冷静に見ている、

 ア、

 膨らんだ人々がそこに居、、

 私は晴れて、

 次々にもののなかへ、

 ア、

 こんなテンポで流れて、、

 見つめている、

 さてその内部に、、

 あなたを見つめるものが映る、、

 ア、

 静かな時間に来た、、

 私だった、、

 

 この肌の中へ時間を刻みつける、

 あるいは、、

 魂のなかへ発話を彫り付けて、、

 それで、、

 私は忘れたくないことがあり、

 もし忘れても、、

 無意識のうちに動いているぐらい、

 深く彫りたいと願うことが度々ある、、

 何故やるのだろう、

 曰く、

 生きているだけでは足りないから、、

 そうか、

 私は生きているだけでは足りないのか、、

 業欲であるという意識が、

 反省なのか、自慢なのか、

 なにと形容することもかなわない調子で、

 私の中へ響いてくる、、

 あ、そうだ、、

 自分の欲望を、

 なんのてらいもなく素直にひろげてみせた人がいて、、

 その現場にいた私は、

 むしろさわやかな気持ちになったことを思い出した、、

 私はこの業欲を、

 量をそのままに、

 さわやかに表現できるところまで行きたい、、

 私が欲を語って、

 きいた人がその場で清涼感に包まれるような、、

 

 自己との対話詩?

 ア、今、なんか、、

 私の頭の中に、

 野心という言葉がサーッと滑り出て、、

 ちょっと笑ってしまった、、

 その笑いは、

 こんな人間は一体どこから現れたと言うんだ?

 の笑いだった訳だが、、

 業欲を静かに蓄えてきたのだとすると、、

 あなたはもっと前から、

 どこかに居たのかもしれないね・・・