道に立っている人が、、
なにか、、
鉛のようなものを落として、
静かに笑んでいた、、
私は、この光景を、、
フィルムにしたはずだと思うが、、
ここを記憶したところで、
それがどうなるというものでもなかった、、
ある当たり前の時日に、
私は滑り出ている、、
なんだ、
わずかな声がする、、
人が過ぎたばかり、
わずかに姿がする、
あの、痕跡に、、
静かに触れて、
ん、
触れたところで、
なんともないように思う、、
が、、
それは粒がまだ立ち始めたばかりだったからなんだ、、
ア、来た、、
来たよ、
あなたわずかな声を、どのようにして、、
そこに残しておいたのでしょう、
マ、
しずかな地点に、
そっくりきこえて、、
私はいた、
私はその物事のなかにいた、、
ア、
粒が吸われる、、
あなたどうやって、
そこに私を保存するのでしょうか、、
こわいけれど、、
私はそれを見ていたいという気がする、、
その時刻の中でふるえて、、
次々に増えるのを、
ただ見ていたいという気がする、、
身体のなかにいくらもある水に、
ソ、
と浮かび、、
ア、これは、、
誰かが静かに夢を見ようとして、
それで出来たものではない、、
という気がした、
異なろう、異なろうとして、、
ついにこんなところまで、、
水を持つように、なったという、、
その事実の集まりなんだ、
という、
ひとりの気分がここにはしている、、
ア、ソう、、
からだはここにあったんだね・・・