<2144>「ただの容器」

 どこまでも奥に入る、、

 私の声はバラバラにきこえ、

 その姿もまた見えなくなる、、

 一体何をたくわえた、

 私は分からないまま、

 静かにこの場所にいた、、

 次々に湿す、

 次々に入る、、

 あたりまえのものごとの、

 そのなかにいて、、

 私はひらく、

 身体が浮かび上がり、、

 そのなかに印が見えたら、

 私は歓声を上げるだろうか、、

 

 不明の仕草のなかに出てくるもの、

 を、、

 いくつものからだから受ける、、

 ア、

 からだ、

 ただの容器だと、

 ひとことで言うことが出来る、、

 私は三昧のなかへ来て、

 それぞれの膨らみのこと、

 長く見つめる、、

 身体が出来上がっていて、、

 そこを見つめる、、

 ア、見つめる、

 肌しかない、

 身体しかない、、

 確かな信号しかない、、

 この物事のなかにしかいない、、

 そういう場所に立って、

 訳も分からない、

 存在は安定しているのか、、

 ア、

 あたりまえに混じるだけだ、、

 おとをきき、、

 姿をきき、

 あらわれる、、

 

 数々のイニシエーションを、

 ほらこのように、

 通過してあなたも、、

 生まれたのじゃないだろうかしら、、

 と思う、、

 ここに身体を放り、、

 そのなかで生きていることによって、

 あたりまえに、

 時刻を得たのじゃないかしら、、

 と言う、、

 身体はきく、

 そうなのですね、、

 この時刻に、

 こうやってきこえてくるということは、、

 そうなのですね・・・