<1351>「円の声が差す」

 何事に対してだらりととけてさがってゆくのかを、

 知るか、見た、よくは知らない、、

 だらりととけさがってきた、

 よくは知らない、

 私は、いまいち層になりながら、、

 その全体を、水みたいなものが、ゆったりとした速度で全体に伝わってゆくのを感じる、

 おしては、ひいてゆくたびごとに、名前の一部が少し、ほんとうに少しだけ剥がれてきていて、、

 静かに眠い、、

 

 いったい、物事が華やいで見えるのに、

 いくらか慣れて、、

 あたりまえに活動してその線が鳴る、、

 その光度といっしょになって私を作りつつあると、

 わけもわからなく、あればあるような無言になってくる、

 

 身体のうえで、

 私はしじゅう駆けながら、駆けてころぶ、、

 まったくひとつになるとはおもわないな、

 なんどということ、

 まったく探ってゆくのではないのだということなどを、

 小さく寄せている、、

 

 波のなかにある人の仕草をよ、

 私がとくに完成でもないというのと同じ程度に、波のあなたもそうだ、、

 激しく割れたね、、

 このまえ僅かに沈黙していたとき、、

 私は本当に耳のそばであなたを感じているような心持ちだった、、

 どうしてあんな風な仕草を揃えているの、

 不思議で仕方がないものだからちょっと長い間見ていた、、

 長い間その転げ方を確かめるように見ていた、、

 

 そうして、雰囲気の長い粒どもにもたれて身体を自由にし、

 どこかへちょっと放られ、、

 激しい音もくぐもり、膜のように柔らかいとき、、

 私はどこかで一本の線をまっすぐ私自身に通すところを探していた、、

 身体にその仕事を伝えようとおもい漏れ出ださすような格好でそれを為した、

 さっ、

 ・・・、

 お、おう、おや、、

 私はなにかざらざらとしたものを踏んでいる、、

 なにか重さのある接触をしていた、、

 それが、どんな性質のものか、

 いっこう分からなくて十分のようでもある、、

 円の声が差していた、

 なにに対して目をアいているか、それはどうということでもよろしくて、、

 日のなかに新たにたれ下がれればそれでいいと、、

 こういっていた、そう言うことであると、

 なにか特によく響きのあるところを、少しだけまたかきだしているようであったが、そこがいちばん上手く削れるのだったから、