<2050>「新しい場所に声をする」

 ここで生きていた寂しさとか、、

 ここでひとつの振るえになっていたこととか、、

 それぞれが、

 身体のなかを巡り、

 私はどう声をしたらいいものか、、

 ひとりで思案する、

 ア、

 複数の時間から渡ってきたのね、、

 私は、生きていると、、

 膨大な時間を持っていすぎる、、

 あれもこれも夢として、

 ここに残っていることが、、

 はっきりと、私には分かるのだ、、

 私はそのものの色に今日も触れていた、、

 あたしは知らず知らずのうちに、

 ここで声をして、、

 新しい道をひらいていた、、

 

 なにかが一度駆けて、、

 一度絡まり、

 私の方向へ、、

 ある波の形を送る、、

 私はそのとき、

 これが何なのかちっとも分かっていないというだろうけれど、、

 もうその波の影響はここではじまっていて、

 私はこの時節に長い挨拶をする、、

 私は静かにこの場所へ生まれていて、、

 時折ふっと遠くなり、

 まあ、仮の場所だからな、

 と思いながら、

 じねんに馴染んでいくのだ、、

 私はそういう場所にいるのだ、ということを、思った、、

 私は静かなものごとのなかに入り、、

 それぞれに言葉を渡している、

 ア、

 なにか新しい声が、ここに入り、、

 私は嬉しくて、回転している、、

 この響きの続きに、

 身体を合わせている、、

 あたりまえに用意されたものの上で、踊り、、

 私は一枚も二枚も増えていて、、

 どこから声がのぼるのか、

 そんなことはひとつも分かっていない、、

 ただ新しい粒に出合うだけ、

 ただ身体のなかに盛り込まれてくるだけ、、

 そうなのだ、、

 

 身体をきいていると、、

 この長い時間には、とても、、

 生まれてないみたいで、、

 ひとつの仕草からひとつの仕草へ、

 順番に、

 流れが分かれてくるみたいなのだ、、

 という、、

 あなたの表情なのかなにかも、

 分からない世界で・・・