現実は、映画ではないから。
例えば、映画だったらこの場面で、この人が絶対にまた登場するって分かるところあるよね。
それを現実にあてはめても、絶対にまたその人が登場するってことはない。
折坂悠太さんも、「呼び名」で最後にそう歌ってるよね、それが生きるってことだって。
ただ、もし仮に、今この人が私の目の前に現れてしまったら。
そんなこと万が一にもないだろうけど。
いろいろと受容して、心開いて、推し進めていこうというこのタイミングで。
その人が現れてしまったら。
私に、ひとつの映画ぐらいのインパクトを与えることは間違いない、という予感だけはある。
それぐらい、大きな揺らぎを私にもたらす存在が、過去にあり。
今もおそらく存在していて、どこにいるのかも分からず。
どこにいるのかも分からない以上、偶然、突然に、会ってしまう可能性があるということ。
そういうことを、少し考えていた。