赤い肉の、
何重にも何重にも剥けた先、、
あたしが通る、、
ここはひたすら太く、、
あたしが通っていること、、
それひとつ自体は、
なにが招ぶか、
誰が招ぶか、分からない、、
それでも、
駆けて、駆けて、駆けてゆくと、、
しらずに身体が盛り上がっていて、
私はやや生まれ直す、、
このしずかな形にも、、
しずかにはまり、
育っていくばかりのものを抱えて、、
私はいる、
私は真正面にいる、
時間で存在が変わっていく、
いくつもの、網を張り、
ポイントに、印をつけ、、
そこへはまるもの、
はまるものつぎからつぎから、
といていく、、
あいだに印がある、
私は歩ける、
方向を持つ、
方向を生む、、
一息ついている時間、、
それは、
あればいい、、
私は軽く走っている、、
時間に近づきながら、
あなたのそばを、走っていく、、
からだから熱が生まれる、、
一日は長い、
一日で全ては起きている、、
緊張する、
それぞれに、網を張る、、
しずかな水面へ、
あたしは目を向けている、、
まわりの人々が、
冗談を言って笑っている、、
あとで緊張しなければいけないのに、
なぜ、
と小さく思っていた私は、
冗談を受けて笑うようになっている、
時間がそうさせている、、
そして、
緊張した生のあいまには、
こうした一息つく時間が必要なのだと、、
からだでもって、
よく確かめられるようになっている、、
今はここだ、、
あたしはしずかな水面のそれ・・・