<3031>「新しい時刻から、こんなに簡単に生まれてしまう」

 ああ破れている、、

 どこからともなくその破れが、

 方々から見えて、

 順に育って、

 きこえて、、

 あたしはあらゆる方向を見ている、、

 からだにある、

 からだに次々あるのは辺りの、

 しずかな段階なのに、

 私はその長いヒから、

 長い段階から、

 学んだもの、

 学んだものをひそかにつかみ、

 ひとつひとつ用意する、

 ひとつひとつなかに生む、

 

 まだ限られている、、

 あたしはどこに出る、

 あたしは弱く、

 こんなところで、

 まどろんでいる、、

 それもいい、

 それも心地良さなら、、

 私はゆっくりと、

 自分を運ぼう、、

 どんどんと、

 流れるままに、

 あなたを運ぼう、、

 あなたはからだのなかの、

 その軽いもの、

 そのメッセージの、

 到達するもの、、

 ただしずかに声をかけ、、

 私から溢れていくもの、

 ひとつの光線が、

 この舞台に来るとき、

 あたしは死んでいる、、

 あたしはまだ小さいもののまま、

 ここで育っている、、

 ここで順番にたまってくる、、

 どこからという、

 線の引かれかたもしないまま、

 あたしはうしろへゆく、、

 

 ああかげりのない、

 一瞬の、

 そのあなたの合図へ向け、

 私はあなたのその、

 表情へ向け、、

 からだをおろしていく、、

 こんなにさびしく、

 私は新しい時刻から、

 こんなに簡単に、

 生まれてしまうのに、驚いて、

 それを見ている、

 それをまっすぐに求めている・・・