<2321>「私の時刻」

 あたしはその声の裏に、

 次々に姿を見せる、

 ほら、と、、

 当たり前の軽やかさで、、

 このなかにいる、

 このなかから生まれる、、

 あらためて流れ、

 あらためて育つ、、

 そんな場所にいる、、

 わたしは社会なのか、

 わたしは網の目なのか、、

 いまいちよく分からないまま、

 ここで生まれている、、

 

 からだのなかにきて、、

 私は複数の、

 そのものごとの、

 なかに来て、、

 ただ存在を過ごす、、

 存在のなかを通るようにする、、

 あ、なんだか、、

 時刻が軽やかに浮かびあがり、、

 私はそれを見ていた、、

 私にはそれがいくつもの映像に見えていた、、

 のだ、

 時刻が進む、

 私はただはだかで放り出されていて、、

 ここがどんな声になるのかも知らない、

 ここがどんなさみしさになるのかも、

 振動域の、普段の姿、、

 何を育てている、

 何を見つめている、、

 あなたは時刻に湧いて、

 そこへ、丁寧に声を掛けますね、、

 これが裸かしら、、

 これがそこに通る、時刻というものかしら、

 沈黙したまま、

 そこに生まれていく、、

 

 私は肌で、

 時刻のなかですばやく、、

 実は、単純に揺らぐことが出来、、

 私は見つめ、、

 そのなかみのなか、

 ひどくとけ、、

 からだはしずかにきこえ、、

 私は見る、、

 私はその行方を見ている、、

 せっせとまた形を作る、、

 時間という区切られた、薄い板を、

 つくり、

 一枚一枚重ね合わせていく、、

 私の時刻はそうなのだ、

 過ごしていることが、おそらく、

 そのままでそうなのだ、、

 私はここで迎えた・・・