<2322>「接近線、払う」

 いくらか育ってきたな、

 うん、

 そんな表面に出てきたのだと、

 私も思う、、

 どうだろう、

 続けて声をさせてみるのは、

 出来るだろうか、、

 ええ、

 私はそれぞれを、

 それぞれをきくことになるが、

 それは可能だ、

 可能な振動体なのだ、、

 

 私は払い、、

 身体のなかに沈む、、

 えらくその波のなかで増え、、

 あなたの語らいに進む、

 何かを払おうとして、、

 そこに立っている、、

 身体は当たり前の響きに対し、、

 どこでも無音、

 無方途であろうとする、、

 どこからさめたらいいか、、

 私はさぐるようなのだ、、

 すぐに生まれて、

 また身体のなかに帰る、、

 またこの時期の輪の中に帰る、、

 あなたが構えていて、

 何を運んだらいいのかも、

 はっきりとは分からないまま、、

 この時刻に並んでいる、、

 そのおのおのの形で、

 並んでいる、、

 並んでいるものへの接近、

 接近するのは生身の声だけではない、、

 あなたもここに時刻を持ってきた、、

 どこから出たのかは分からない、、

 

 身体が次々に見えて、

 私は縦にはじまり、、

 それぞれに加わりながら、、

 声の輪の大きさを確かめる、

 響きを、

 響きを感じ取るのはどこだ、、

 私はつながり、

 その方向から来る、、

 その方向からそれぞれの成り立ちを確かめる、、

 こんなふうにできた、

 それらを確かめにいく、、

 私はこの風景のなかで、

 はじまっているものの隅々まで、

 水になって出ていく、、

 あ、方向のなかに染みて、、

 ひとつひとつの身体になっていく、、

 これは懐かしい、

 これは時刻の前だ、そうだ・・・