立ちながら、消えほうけていた、、ものの、
匂いをば、知りながら、含む、、それぞれにあの、
境へ、立ちほうけて、
私は、遠くまでではない、ただの周辺を、
繰り返し、繰り返し、踏んでいるのだったが、、
どうにか、こうにか、、先へ、渡って来た、らしいのだ、
それで、誰かがいるの、ときこえて、
誰もいない、とこたえる、、
ときどき、、周辺帯に響いた別様の声のひとかたまりを、
見つめることが、あるように思うだけだ、、
それで、分からない、、
何事か、あっけなく起き、あっけなく立ちほうける、、
当然の境い目へ、居たらしい、、
居たまま、声のかむさってくる、
細い、細いのの、通路へ、速やかに、紛れていくのの、ふたつのさま、集まり、集まって、ずっと遠方、ずっと遠方へ、
過ごしていた、、
接近する音がきこえて、なにやれかし、、
順当に、溢れてくるのだけれども、
どうも、どうもと、ささやきながらの、
静かに、探らす、さまが、、
あたりまえに、そこらへんにありえていた、
そこはぱたんとはじくのに違いがないのだが、どこ、
どこまでも、ひびいて、確かめる手立てのありえるところ、
なにを、なにをそのなかに、含んでいるものかも、、
そのなかほどで、明らかにはならぬまま、、
生きていると、過ぎていた、、
なに、その様相へ、したがってゆく、
しざまの、ものが、見えていた、、
と、思える、、
いくつもの、分解点へ、手をかけ、声を掛け、、
ふたつにする、ふたつにする、、
それぞれの切れ端から、視線をやると、、
なに、こぼれたもののあとの、匂い、、
あ、ここの肌へじりと張りついて、
いる、浮かぶのだもの、、
過ぎざまに、いるにしたって、、
あ、ものがさわれているままで、いまに、、
流れてきたんだったから、えい、、風景から、すっかり洗われて来て、ぽつり、ぽつり、と、
無音の現在時へ置かれていることになるのだな、、
それは、染めて、、
それは、、果てのないところ、、
いままた、混ざるとも言えない相当程度少量のもの、が、、
走るようにして紛れ込んでゆく、、
姿を、見留めるのだったが、
それは方途を眺めているようにも見え、、
えい、繋がる、、
とんだ複数線のなかざまを、眺めて、
繋がる、あちらこちらの手合いのなかといえ、
徐々に、徐々に増えてゆき、
あつまり、はたたき、やわらかな姿勢のもとで、
私は、
その連続する染み出しを、どうと口をあけて見る、、