2020-01-01から1年間の記事一覧

<1486>「初と底」

波のまなか、波のままなか、、 波のまなか、、それから? ごとり、ごとり、、 それから? 僅かな隙間に立って、、こちらを、、 見詰め、、 あたしは、ただ、肌居から、、 空気へ、、 接触面へ、、ほうとぶつけていた、、 それが、波なのか、どうか、 それが…

<1485>「ずいと音を立てて生まれる」

円を携えて、来た、、どこから、、 今、まわりまわり、、 はて、なにから、知られる前に、、 ずい、ずい、ずいと、、当たり前に、 滑って伝って来た、、 あれがひとつの身だと、、揺るぐのを、、 眺め、あらわれた、、 騒ぐのを、、確かめた、、 のか、、じ…

<1484>「日だら」

日だら、、の、自が、 自が、ずい、 と沸き出して、、 あたらそこへ、、 少しこぼる、 あたら、あたら、だら、、 だら、と、、一応の、覆い、、 私と、なんどといい、、拭う仕草、、 から、離れておちる、 その諸方に、なにとなくひえ、ひえ、、 ざくざくと…

<1483>「劫火」

枝が、なに、転がって、、 ぱち ぱち、 ぱち、、そうかも、しれないが、、 いつからか、、 集中してきた、 運動のさなかに、集中してきた、、 さっと集まって、、 もう、燃焼する、、 もう、、投じられて、 ぱち ぱち ぱち、ト、立てている、、 立てたあとに…

<1482>「香はあたしの骨まで辿るだろか」

肌居のまと、 そこからぐいと手を下れ、 そこからぐいと 手練れの、香がそこここを過ぎるよ、過ぎろ、、 過ぎろよ、 通おうか、、 私が、がばと身を起こして、、 香りの、通おうかと、 思案思案し、、 身もぞろ、ぞろ、、 ひとつふたつ付いてきて、 そのあと…

<1481>「溜まる、生まれる」

すがたかたちも当たる、、 今 かんからかんからとはらわれて、 すがたかたちも当たる、 目をアいて、 騒々しく、、 めま、 ぐるしくまわっていながら、、 そうぞうしく、、 改めてまた肌の辺り、、 静かな声に接地し、、 揺らぐ揺らぐ、、 心地良く、多方面…

<1480>「一散、一散、奔放に」

日にいつもの通りの、、姿が当たり、、 なあ、、 ざらつきかえしてゆくのを、、 一心に見つめてゆく、 誰かは、、いま、日に垂れ、、 一散に立ち上がってゆく、 きざまれている、、音が立つ、、 よろぎながら、 新たなうたいを確かめるようにして、、 誘い、…

<1479>「香のかたまりが」

私のほてる、 今、あなたのその肌の、渡りに、、 言語姿としてひとたび駆けていくところの香は、、 ここへひらげられたんだな、、 掛け橋、なにか、、 ずい、ずいと底の方から盛り上がってきたのだった、、 そう、一音、、 もう、、ことのほか耳に華やいでし…

<1478>「未量の線が溜まり」

およそ身を持ち上げていたの、 知らないから、知らないから、、 およそ、、遠くまで、 私は、その、鳴るの、流通、枝を、、 誰と誰、、 身をも持ち合わせてずらり、と、並び、、 ここをどうどうと通うの、 ほうと息をあげ、、 息をあげたらこちら側までまと…

<1477>「あらゆる陽をたくわえて」

内側に当たれ、、 ただじらじらと熱を持ち上げてくる、、 名の、内へ、、 ははあ、なにか、、 内へ当たるものがあれば、 立ち上げる、、 それもただ沈黙して加え、、 私は、、向くに違いない、、 下方から、、下方から、 けたたましく、 も、 姿、を、落ち着…

<1476>「粒から呼吸が出て」

たいそうに物を提げて、、 物が隅々まで続き、、 過去から流れ、、 転び、転び、、 かるやかな端を招び、、 たいそうに大仰に物を提げて、、 あきれかえるほどに凝集、、 身体を受けて、、 いまいちはやくここへ呼吸をし出す、、 でんでん、だら、 だらだ、…

<1475>「個物の響き」

はたに、切れて、流れ出すのは、 めのまえ、、 めのまえから諸方へ、弾き出すのは、、 誘い誘い、、 あちらからあちらへ、流れ出して、、 その、集中線、、 集中線が流れ出したことを知る、、 勢いが、、 たくみにつくりあげられた個物が、、 物のなかで生き…

<1474>「点の意識」

かしげた、ものの、ひとつを、じり、じり、と、見つめるようにして、 その周り、、 その巡りに、、 おおい、、まともに秘し、・・・ただ、一秒、一秒と、経つにつれ、、 ここが、点の意識で溢れかえっていることを、、 ただなにとはなく、知るらしい、、 お…

<1473>「直線に歩が掛かり」

あらたになるひの向かいに、まったくのひがさし、、 割れ、、 そこから、未量、未量、、漏れて、漏れて、 漏れて来て、、 ここへほおをつける、、 だんに、だんに、、にじんで、繋がり、、 いつから、歩の、歩たるゆえん、由緒、、 たぐられたままで、緒が、…

<1472>「身体の端から端へ、香がわだかまる」

染みて、、半透明になって、くるところまで、、 腰を落着けたらば、、 この遠くの、覆いの、似姿も、 はつと見えたままになっている、、 順次、呼気と、、渡り、、 装飾に、おおわれていくところえ、、 身体を、流れを準備する、、 はい、はい、、 と申す、…

<1471>「裏の肌に」

しらない、なんという、塊へ向けて、ひとことするのを、 不思議に、不思議に思い、 見て、返し、見て、返し、、 どんなへの、どんな音の立ち上がりだったのかが、 今、しらない、、 かねてより、身体の、諸方の、、 その、響きのひろやかなのを持って、、 私…

<1470>「外身も、巻く」

外身、外身、ぼう、 ぼう、、 弾け、弾けて、、よ、 つつ、膨らみ、 つつ、、はらい、 こちとうらのあからさまな日のテイを覗く、 外身、外身、ぼう、 ぼう、つつ、、 つつかれつつ、も、続く、、 ことのより、 ことの行きさま、、 見えざまに、、 このよう…

<1469>「種々の身体を置く」

なにから、あとだ、、 そっくり、覆い、皮膚を、、 動かしながら、、 ああ、真正面に、 いとも簡単に、表情が見えて、黙ったと、、 おどれひとりは黙ったと、、 ここへ、ほ、とひといきが当たる、、 当たるもの、当たるもの、 跳ねて、過ぎよう、過ぎよう、…

<1468>「点灯するカドへ」

乾いて、置かれたままになっているや、いないか、なのに、 そこへ、ほうと跳ね上がる、、 躍動した様子を見せているのにも、 あなたは応え、、 ただ乾いて落ちているだけなのにも、 そうと応えて、、 浮き、、 身体はもう、長い間、浮き、、 愉快な、、 方法…

<1467>「掛け声」

構えの立つのをそこで見ている、、 そこで、見ていると、、上手く、香が、立ち、 構えはほぐれて、、 後は、重さ、がずっと下方へ、、 明らかに行き、 明らかにはまれる、 後ろ姿が今どうしたって、はまれて、、 そこから、どうと含まれて、、 並んで、立つ…

<1466>「必定から火が上がり」

たいたら火が、 ただたいたら、からが、からのかぜやらが通い、、 打つ、 打つなら、、 私だかやなにだかかが、 はらはらはらとほどけ、、 数多ある行きのなかを通い、、 そこから、うたい、、 そこからまた私が跳ね上がってくる、、 跳ね上げの香をまともに…

<1465>「息を容れて跳ねる」

まだしも日が延べ交わされているまに身体、姿が映る、、 映り、、 あたしは、はい、と声を掛けたまま、、 順な、順な行き来のなかへ、静止して、、 言葉を、仕草へ、一様に戻していた、、 私は姿を立ち、、 私は声をあげる、、 うたの向かうほうへ、、身体が…

<1464>「ゆらいでいたひとすじの身体」

方角から、 なにもかもが見えるので、、 私は、顔を、、 その日の入り方のところへ、、 少しずつ、滑らしていく、 立ちはじめると、、 どこへやら、呼気と、ともども、、 ここ一面、あたりを打つ、、 その振動が、どこまでも続くのか、、 行方を、一遍見て、…

<1463>「ポイントカードのこと」

悪口を言おう。ポイントカードである。 ポイントカードが嫌いだ。 商品と金だけのやりとりがしたい。それが心地良い。シンプルだ。ポイント、ポイント、うんざりする。 得だ。 得だ。 それなのに、使わないのはおかしいですよね? 使わないと、馬鹿ですよね…

<1462>「身体は筒になり得、」

私、は、上手く、もがれ、、 あいだへ、、 そこから、数値へ、揺れまで行って、、 大波になって、 跳ね返り、、 あいだへ、浮かぶ、、 浮かんで、、 ・・・、 ここで何を言っていたらいいというより、 ここで何という領域を、、 声の確定を、、 振幅の、騒ぎ…

<1461>「四辺への当たり方」

なるほどいつぞやからずっと先そうやって泡が立ってその最初の音、湧き上がりが、 だんだん皮膚に、 だんだん見事な伝いになって、、 まず静かに外界に触れている、、 外界に触れてきているのを、、 肌となり、、 感じていない訳にはいかない、 空気が僅かに…

<1460>「一人の線員がいた、」

一人の線員がいた、、 どうしたって、、 豊かに、火を持って、、 線のちょうどうわべ、 まともに浴びて、、 そのまま、線員は、なんどとなく、、息をする、 息をすると、、 私に、火の中の語りが生まれて、 月日が大体、 大体の明るさになり、、 そのまま、…

<1459>「現在時の隙間に」

軽々と吹いていく、ところ、、紛れた、、ひ、 ひのなかへ、 漸次、あわを吹いてその音が漏れ出す、 つぶやきを、、 遮るものもないまま、まともに受けていた、、 のびて、ひに、のびて、、 あからさまに、 あらためて、、 触れていると、、どうやら、、呼吸…

<1458>「一滴に、途方もない」

ついて、ついて、行く、、 つられて、、そのまま、 出てきた、 大仰な穴、、穴は、静止する、 黙って、、だら、だら、と、口をアけて、そこに待っている、 見て、ついていった、、 大きな口をアけて、、 一滴二滴とそのなかへそのままに続くと、 黙って、 私…

<1457>「身体の一枚さ」

一枚の身体を立てたところに風が吹いていたはずだろうことを、、 一枚の身体が、翻りながら、、 向きのそれぞれ、、 香の道行き、、それぞれを、、 渡りながら、、 過ごしていた、、骨の上を、、 こころなしか、通過していくのを、 予想も、予感もなしに、、…