<1471>「裏の肌に」

 しらない、なんという、塊へ向けて、ひとことするのを、

 不思議に、不思議に思い、

 見て、返し、見て、返し、、

 どんなへの、どんな音の立ち上がりだったのかが、

 今、しらない、、

 かねてより、身体の、諸方の、、

 その、響きのひろやかなのを持って、、

 私へぶつかると、、

 たくみな、、

 トオン、方向が、こちらへ、揺れてくる、、

 たがこの方途の静かに底方のようすへ、向かい、

 私は歩き、、

 いま、より、長い時間を、包含するの、と、

 ただの静かな足、、

 内容物が、

 無駄という、余分という、意味の、色合いを逸れて、、

 あればあるのに、、

 どこにも、不格好なところはないと、、

 わずかにさわだって伝える、、

 

 さわだって伝える響きの真中央に身体が揺れて、、

 いま、向かい、、

 いま、、さわだつなかにめり込むの、手と、、

 手の、裏側、、

 私は、歩き、、

 身体の真上へ、じっと油がせりだしてくるぞ、

 じっと油がせりだしてくるぞ、、

 それが何故かは、一切沈黙して、、

 身体の中の、からとおもわれるところに、

 いついつかの響きは残るまま、、

 諸方へ、油染みて、散っていくのだろうと、、

 言い、一人の人は、無感をおもてにしながら、、

 いつまでも歓喜した、、

 じゃくじゃくと、その水入りの中で、

 つとめて、歓喜した、、

 私は背を渡った、、

 

 いちみょうりに映るしぐさ、

 いちの、いち、みょうり、、そこから裏へ、、

 軽々、軽々と、、

 言葉が映るしぐさ、、

 つつ、眺めつつ、、

 はきだされて、、ずんずんと流れていくままにするの、を、、

 ひとつの時間にかなうように、、

 見つめて、流れて、見つめて、

 跡が少し残る、、

 響きの真中央から続いてきたに違いないものの、、

 軽やかな後ろ姿、、

 それが、方向もなく、、

 ただ、たんとかわいてゆくのが、

 よく映る、

 私へ、

 後方に過ぎるものが、いまに、油じみて、、

 ひとつの遅れを持ちながら、

 べら、、べら、と、、その諸方、、

 とまどいのない地面へ、、たんと垂れていく、、