<1459>「現在時の隙間に」

 軽々と吹いていく、ところ、、紛れた、、ひ、

 ひのなかへ、

 漸次、あわを吹いてその音が漏れ出す、

 つぶやきを、、

 遮るものもないまま、まともに受けていた、、

 のびて、ひに、のびて、、

 あからさまに、

 あらためて、、

 触れていると、、どうやら、、呼吸が隅々にまで、渡ってくる、、

 

 ひらく音のただなか、

 よく、はしゃいでいる、、音が聞こえているなか、

 素直な、行き来のそれぞれ、

 を、裸足で見る、、

 ときおり遮られ、また、

 前後の違いもなく、、当たり前に流れていくのを、、

 静かにまのあたりにする、、

 まのあたりにした身体というものと、、

 なぜか、、

 同じ時間に過ぎていく、、

 はてを、はてを言おうとしても、、

 そんなところへ、掛かる言葉はなく、、

 現在時の隙間に、

 ほうけた、

 いや、、ただ、だださとい声の鳴るのを、、

 はじめて領域内におさめていく、ような、、

 霧消して、、

 身体の糸が途切れるところ、、

 語りの、器物の、

 ただ、だらだらと漏れ出す仕草、、

 ひとが地に伏していて、、

 継ぐ、継ぐ、

 それはいまや息とは言えないかもしれない、

 通過して、、

 もう、息とは言い表せなくなっているものが、、

 通過して、、

 私の肌を、同じような仕草で、、

 少しの時間覆っている、、

 かむされた、

 かむされた行き来に、いまは、、

 

 はては、

 あなたの表情に紛れて、、

 声が増えてくるところへ、、

 歩行を、、

 歩行のありふれた重なり、

 はては、、あなたのいちにんの、、

 呼吸だけを、僅かに知っていることへ、

 ただひとの皮膚のなかほどへ、、

 はいり、はては、、

 そこへじたじたとした響きだけを足して、、

 その先への歩行を作りはじめ、のばしだす、、

 そこに揺れている影の、、

 膜の、無表情、

 無感の底に、、じたじたとあたたまるもの、それらを、、