<1472>「身体の端から端へ、香がわだかまる」

 染みて、、半透明になって、くるところまで、、

 腰を落着けたらば、、

 この遠くの、覆いの、似姿も、

 はつと見えたままになっている、、

 順次、呼気と、、渡り、、

 装飾に、おおわれていくところえ、、

 身体を、流れを準備する、、

 はい、はい、、

 と申す、申し上げたところの先にひとつの、、

 装いの、似姿を、、

 身体に当てて、、

 ぼう、ぼう、、はい、と、、

 この道へ続く、

 細く、なだらかな線が、、

 線が、めまえに、あきらかになっていて、、

 口をす、と合わせた、、

 含んだだけの時間では、どうにも足らなくなってくる、

 どうにも水分が、、

 

 掛けてきたといい、払われてきたといい、、

 軽やかに、白く立って、、

 なにや、方向やら、上手く、分からなく、なってしまっているような、さわがしいところえ、、

 あの、、地点から滲み出したもの、それらは、、

 確かに伝ってくる、、

 確かに、というより、、

 伝ってくる、その先の先の部分を、、

 まのあたりにする、、心地が、ひどく、、

 身体の中を、

 白く立たせている、、

 白く浮き立たせたままで、ことを、、

 等速で過ぎる、、

 

 すみ、、あくまで、遠くまで、すみ、、

 ことを遂げたまま、、

 ここを、流れてきたのだと、そうあります、

 そうありましょう、、

 なにかや、他が他、今に染みて、、

 ひとつの紋様、

 わたくしの様を、、

 ここへ映すのだとしたらば、、

 それは紛れて、

 それはここへとどまる、、

 ただたまりのような身振りが、、

 指を駆って、、

 伝わって、、

 じんと振るえが来たならばそのままでいよう、

 いようと、、

 遠からず、、当たること、、

 くずおれて、、

 身体の端の端へ香がわだかまって、、

 じらじらとその表情全体へ当たること、、

 を、

 静かにくわえこみ、、

 のぞきこみながら、、

 僅かな 浮き立ちのなかへ帰る、、