<2968>「吹きっさらしの生」

 人間の生、

 特に大人の生は、

 吹きっさらしです、、

 なにも膜がない、

 頼れる人やサービスは無数にある、

 人々とともに生きてもいる、

 それはそれはとして膜がない、

 吹きっさらしです、

 吹きっさらしだったんだな、

 私の父や母も、

 それで全て良しとはならなくても、

 吹きっさらしのなかに立たされていた、

 二人なんだということが、

 理解できれば今は上々じゃないか、

 一秒一秒真剣にならざるをえない、

 たとえそれが滑稽でも、

 人から笑われるような必死さでも、

 真剣であらざるを得ない、

 吹きっさらしの生にいることが、

 大人になることなんだと、

 これは特に嬉しいことでも、

 悲しいことでもありません、

 ただ静かに腹が据わってくるだけのことです、