人間の生、
特に大人の生は、
吹きっさらしです、、
なにも膜がない、
頼れる人やサービスは無数にある、
人々とともに生きてもいる、
それはそれはとして膜がない、
吹きっさらしです、
吹きっさらしだったんだな、
私の父や母も、
それで全て良しとはならなくても、
吹きっさらしのなかに立たされていた、
二人なんだということが、
理解できれば今は上々じゃないか、
一秒一秒真剣にならざるをえない、
たとえそれが滑稽でも、
人から笑われるような必死さでも、
真剣であらざるを得ない、
吹きっさらしの生にいることが、
大人になることなんだと、
これは特に嬉しいことでも、
悲しいことでもありません、
ただ静かに腹が据わってくるだけのことです、