<3077>「生まれたばかりの時日、簡単に運ばれていよう」

 本当には入ると、

 思われはしなかった場所に、

 ねえ、

 次々に入っている、、

 私は、

 生まれたばかりの身体から、

 その響きをききとり、

 恐怖した、

 その二人の表情を見る、、

 何度も、

 私がこの地平に叩きつけたものを、、

 まっすぐに見る、

 ねえ、

 あなたにはアピールがない、

 もっと、

 もっと近くなりたいという、

 アピールがない、、

 

 私は水のままで、

 ここへ簡単に流れてしまい、、

 またもぐる、、

 ひびきをききとりに地下まで、

 もぐるもぐる、

 あれ、

 からだかたいな、、

 少し水をくれ、、

 水を含む、、

 あなたの姿勢がまた、、

 こわいくらいに整備され、

 あたしは死と隣り合わせ、、

 生まれたばかりの時日と隣り合わせ、、

 簡単に見ていよう、、

 簡単にこの場へ、

 運ばれていようよ、、

 そのときの形、、

 からだが振り返り、

 全ての時刻を寄越していく、

 あたりまえの姿、、

 ある不安時日に、

 あたしの目は注がれ、、

 水がこぼれることもかまわず、、

 複数になった、

 あたしの呼吸は、

 この場所をひらいていく、、

 

 ねえ、

 からだかえそう、、

 からだかたちよこそう、、

 まだ見たこともない、

 ただのまるいかたち、、

 あたしはなににより、

 ここへきた、、

 なにが招び、、

 なにを立てている、、

 このしらぬヒのわたしのさそい、、

 先へ来た、

 先へ来た・・・