<1202>「一日の傍ら、陽の照る奥で」

 私がここにポーズを残しておくから、

 偶然に、なんとはなしにその通りの姿勢をしえたとき、

 あんまり当たり前に思い出してください、

 なるたけ自然でいたいと思っていた身体を、

 あなたのためにそこへ特別の通路を設けておきます、

 しかし、

 大袈裟だと思って笑っていたのに、

 それとは別の時間に、大袈裟とはまるで無縁の表情で、

 おんなじことが出て来るのはどういう訳でしょうね、

 私はこんなに騒がしい日をどう迎えたいのでしょう、

 多分、それがために高揚していても、また逆にひどく憂鬱な気持ちになっていても、

 それはそれで全く構わない、あくまで身体は動かしていきますよ、

 という態度でいたいと望んでいるはずです、、

 それはそれは騒がしい日にです、

 あなたも多分尋常に目を据えていることと思います。

 あなたは多分最初から一切の言葉が分かるのでどうにも驚いていると思います。

 驚いたあとで、微笑むでしょう、

 そういった歩みを真っすぐに見る想いがします。

 

 どういう訳か、あらぬ方を見上げながら、じっとりと乗っかる疲労を感じつつ、なお足を運び続けて細い細い線を、こちらの方まで引っ張ってきていましたね、

 私はそういう日がいくつかに分かれてあることを知っています。

 そして今それをたったの一日として持っているのです。

 たったの一日になるよりしょうがないものとして、

 誰か分からない人、別の人がある時刻にほうけていたとすると、

 私はそこに雑談や何かをしていた相手を残して、

 勝手にそこのところへ線を延ばしてみていたりするのです。

 どう言うんでしょうね、

 自然な態度でなく、

 態度がなるたけ自然に近付くようにしていると、

 たったの一日にそれはそれは長く驚くようなことにもなります。

 その一日の傍らで、

 あくまで静かに眠るとき、、

 私はまた一本の線を新しく迎えられるのです。

 誰かが秘密を語っているとは思っていません。

 誰かが謎めいているとも思ってはいないのですが、

 そうした一日が尋常な速度で膨らんでいってただにいくつもを捉えてしまうと思うと、

 これは途方もないことですね。

 私は途方もない時間の跡を静かに辿りたいとも思っています。

 その陽の照る奥でただに姿は揺れて、

 全く見えなくなって、

 それでもなお前後の動きに、明るい意味も、、暗い意味も付与せで、

 ただ自然なままになってみたいと思っているんです。

 あなたは時間のなかで大層傲慢なことを考えているんですね、と、当たり前に思われてしまうかもしれませんね、

 今度どのように触れましょう。