<1224>「沈潜しょう」

 同調し、同調し、

 順番に剥がれるもの、

 廻(マワ)ろう、 回転しょう、

 続く、続く、

 ある時からずっと散じ続けるもの、

 それを静かに覆ってゆく姿、、

 私は剥がれない、

 私は剥がれる、

 相当程度同じ身振りで、

 相当程度の放たれで、

 

 同じ日が大きな波を分けてくる、

 刻印して、刻印して、

 それは私以外のものでもそうだ、

 それはあなた以外のものでもそうだ、、

 動揺し、

 身にかかるもの、

 散じ、ひろばり、その世界の中でゆくもの、、

 見る、見る、

 眼光の中に入る、

 ひろがる、、

 それはただがらん、がらん、と、静かに響き、

 音を立ててひろがる、、

 あるいは集中しているのでないかもしらない、、

 ほろほろと音(ネ)を立てる、

 ささやく、

 私はここで匂いを嗅いでいる、

 沈潜しょう、沈潜しょう、

 それは鮮やかだから、

 平らかに、ぬぼぉ、、っと鳴るから、

 あらかた取り込んでいる人、

 それを平気に払ってゆくとして、

 捨てているのではないかしら、、

 透明な響きが伝って、

 感触が迫って、

 触れて、

 ただにはじける、

 例えば轟音より長くなることのある、

 これは音がしない、

 これに音がついていたら大変だろうと思う、、

 ほら、そう、

 みりみりと言い、

 みりみりと続く、、

 回転が平らかで何も動いていないようで、

 見ていて、

 ある地点をぼぉ、、と見ていて、

 種々の声がかかる、

 存分に取り込んでしまえる、、

 沈潜しょう、 沈潜しょう、、

 散じ、大らかな匂い、

 ある呼吸をつくる、

 どんなにして

 贅沢は呼吸を眺めている、

 日が射す、種々の声がする、

 幾方へもひらう、幾方へも、

 そのままを見ている、 ぼぉ、、とする・・・