夜になって小さく私の姿が音を立てており、
あんまり長い間動かずにいました。
それで、いちいちつけていたすじを、
ぱた、ぱたと、ひとつずつほどいて、
なおまだ動かずにいました。
夜は一言も言いはせなんだでしたが、
黙って揺らいでいました、、
ポーズにその自然な考えが浮かび上がっていました、、
私が、あんまり長い間目をアけていたと見えるから、
そっくりその分を、きっとかえしにきたんです、
だのにひとり沈黙して、揺れていました、
あなたがそういうふうにものを分かるとき、
私はひとりで寂しくならなければいけない、
けれどもそうして黙しているものが私なら、
振舞いに歓喜を過ごしましょう、
と、
ひとくち、ふたくち付けていましょう、、
あなたはそれを見ないだろうけども、
人がその姿を変えたことをボンヤリ思うことがあるだろうけども、
そうして、ひとり、待っておるのではない身振りで、
状態変化し、
瞬く間に横たわっているのでした、、
お前は考えを違(タガ)えて過ごし始めたのだからもう以前はボンヤリとしているだけだろうけども、
そこで丁寧に跡を付けられた動きが、
無音の騒ぎになって残り、
嬉しいです、嬉しいでしょう、
そうして昼日中へ、
そうして只今混じる日の中へ、
私は、さうして、意識にノボラせるのが困難だったところへ、
静かに回転をかけただけなのでした、
そうすると、なんなく活発に、
なんなく慌ただしい、ぽっかと置いておかれた地面の上へ、
当たり前に出るのです、、
私がひとり寂しくなるのだとしますと、
この年来の音はかえって嬉しいでした、、
そうして今も憧れを持ちながら、、
一体何の音なんでしょう、何の騒ぎでしょう、
と、
さえた気持ちで思っていることなど、、
そうした気分が、
ひとりの羽によって蓄えられて、
今窓の外に黙って置かれるのですけども、、
私はそれを見て、
鳴き声がしたと素直に思うだけです、
誰かが通うすじを閉じてしまったと思うならばそれは勘違いでしょう、
誰かがこの移動音を聞いていると考えるのは考えすぎでしょうが、
さっと過ぎた日が揺れ、
それを運ぶ役割、
聞こえているという役割、、
それを特に知るでもないまま、じっと染みていく音を代表して、ひとつひとつの粒があります、、