それが、長い轟音となって、
地面を湿していましたから(ドウニモ)
続けざまに投げ出されざるを得ない、と、
思います、
その、長い響きのなか、揺れのなかにいて、
そっと、呼吸を分け与えている、
誰かが その興味のおもむくままに吸い込んで、
何の変化も見せないようでありながら、
それで全く知らない他人へ変貌してしまうようなこと、
ソレカラヒトツノセンニノッカリ・・・、
どこへも見えなくなること、
あれは企図ではあり得なかった、
ただ身体の自然な起き伏しがそうさせたのだとぼんやり思えるようです。
どうにも、
ここの冷たい空気を知りますと、
身体から長い音が続けざまに出でてゆくような気がする、
ドウシテカワカラナイケレドモ、
この、微細な震えに捉えられて、
私は歩を出すような気がする、
明日には身体の振りをしだすだろう、というような、
予感と、
全くただ黙って晴れているあの空間の、
なんだろう恥じらいでもない、
不思議さをその真っすぐな線たちで見事に覆い隠しているような、
ナンデショウネ・・・、
どうして こう 奥の方までかっとヒライテ、
そのまま なんのきなしにあらはれて、
後はただぼおっと その場を譲っているのでしょうか、
なんですよ、
ソノカタマリノナカニ ホドケテミセ、
全く明かすものとてない、
全く中を焼いてしまって、、
あとにただがらんとした全存在がひらいているだけのものを、
どうして陽のなかにのばし、、
身体をさすり、、
時々は朗らかに歌ってみせるのでしょう?
あれは誰ですか、
いったい 幾つ 数えて、
いったい 幾つ こぼれテイル・・・
これが、
私の知っているものと、微妙に異なるはずなのに、
ホントウニ チガッテシマッテイルノニ、
何も違いを感じさせない、
時々はやや、知らない人のように見えることもあって、
こんな、
知られずに、
隠れてしまえるようなものの、前で、
ヒトツハ、
ころころとネヲ立てて転がるものだということ、
がらんどうの小さな響きが、
今朝になっても聞こえているということですから・・・