<1195>「無形の生活圏」

 無形の夢が 生活圏を捉えている、、

 じっと 見、

 そのまま流れてゆくものもののぴたりと止まって見えているのが生活の姿だ、

 生活に外から手が入り、

 泡立って嬉しい、、

 地球は私の生活圏のことを言うそうです、

 あんまり野望と関係がなく、

 泡立つ日々と時刻の中に、

 青い光が差すそうですよ、

 

 あなたどうしてそんなに顔が静かなんです、、

 振れて振れて振れていたら、

 こうして静かになるように出来ています、

 しかし随分湯気が出ているじゃないですか、

 あなた燃えたのですか、

 いえ、チャネルをいったりきたりするのです、

 目を開き、閉じしているままで、

 編集は熱を起こしていくのです、

 

 しかしかわいて煙になりそのままに浮かび、

 あたら新しい時刻の中にそれとなく入ってゆくのでした、

 私は嬉しいのでした、、

 時節をこえたままでゆっくりと燃えているので、

 それをじっと見ていることが出来ました、

 さいわいなのか、全く無目的の歓喜のなかなのか、

 あたしにはよく分かりませんけれども、

 身体がぼうっと浮かび出て、輪郭線が光り、

 大層な景色のなかを揺れてゆくのです、

 わたくしでない人は地球にはいないのでした、

 つまり生活圏はわたくしの周りにしかないのでした、

 それで、組み立てることは大層な歩みを意味するのです、

 それから ここは沸騰としか名付けようがないのです、

 

 よく音が立ってかわいい仕草が盛り上がり、

 天晴れて、震え、

 満足に次から次への匂いに、

 その姿に、

 指をつける、、

 あらん限りの無表情で、

 燃えている時節のそばで、

 時折傾きながら、

 眠りながら、

 わななきながら、、

 

 限りを上手く言い、

 あらかた暴れていても、

 それは外には出でず、

 かつてないほどに柔和な笑みで、、

 煙になって混じり、混じり、混じり、

 ふるえた騒ぎになっていることに生活圏のわたくしが触れるのだ、

 全く静かじゃないか、

 ぱち、ぱちと、隙間に小さな姿を見せ、

 なんだか香ばしいじゃないか、

 あれから芳しいじゃないか、、