ある限られた空間に、
映像が、
長い発話をなす、
イッポンノフルエテイルセンノタメニ、
ワタシハヒトリデカタルノダヨ・・・
と、
長く、長く、静かに、
また、それだけを言うと、
ふっと消え、
暗い画面には頼りなく、ひとにぎりで壊れてしまいそうな人物が立っていました、
この人物は何をなしてゆくでしょう、、
軽い、軽い身体なぞを、こんなふうに携えて、
壊れずにいるときに、壊れずにゆくでしょう、
あんなに新しい日に溶けていく仕方が、自然で、
感慨もなくて、
折れている線を見つめると、
たちまちその姿を尋常にみにつけてゆくのでした、
ソンナコトデワタシハイマモ、
コノカツドウノユキキヲテイネイナ、カンガイノナイマナザシデ、
ナガメテイルヨ、
と、
おそらくそうだろうと思う、
赤く照らされるなかを一時(イットキ)も揺れないでゆくようだから、
おそらくそんなところだと思う、と、私は言いました。
陽はわたしの正面をマトモに照らしていたのです、、
水の流れる音を順番に順番にききながら、
ある、眠りがかった時間を 引っ張り出し、
それを頼りにするでなく、
ただ真っすぐに射込むもののなかにイテみたのです。
存外この、隙間を惜しむものものが、
ただ すんなりと きかれているような心地がしました、
活動でもないもの、
どこからともなく、それは余りとして、なんとなく漏れ出でてゆくものが、
丁寧にきかれているような心地がしたものでした、
私はこんな日のなかにいるのだな、と、新しく思ったりもするのですが、それでも足並みは変わらずにいるのですから、
ふっと可笑しくなり、
そして、これは身体はと言えば、なんとも魅惑的な、かあいらしいところがあるじゃないか、
と言ってみたりするのです、
その方は誰もきいちゃせんと思いました。
ソウシテアナタノトオッタミチニ、
ツブニナッテコボレテ・・・
あとになってそれを足の裏で順繰り順繰りひらってゆくと、
ポ、ポ、ポ、、
と、
軽やかにハズムイキが 聞こえてくるのでした、、