道が鈍い音を立てている。
そうしてひろく、暗く、暗く、
なんだかだ、音を立てていて、、
どうなる、
私がここで何かを待っているのではない、
通過すべき何物かを感じ取っている訳でもないとして、、
この道が確かに音(ね)を立てるのはなんだ、
このことはおそろしく古い、
おそろしく古い身体を獲得し、着ている、
なにか踊りあがるようなことなのだろうか、、
なにか、膨れ上がるようなことなのだろうか、、
お前がずっと手を引いているけれども、
引いてばかりいてはほどけるだろう、
古い身体は糸でもあるのだから、
糸は少し湿った痕跡があるのだから、、
あたしをそうして探っていること、
それはなんだろう、、
しかし古い身体には奥がないのだ、
平たい一枚の紙切れを借りてきていただけだ、
着衣が嬉しいだけで、裸などどこにもないのようだったよ、
裸でなければあなたはなんだろう、、
飾りが音を立てている、
その衣擦れのひとつ、
真暗な隙間にひとつ、
照り映えている、、
あなたは真っ白な眼をしているようだったけど、
どれも飾りが音を立てているようだったけど、
身体が余すところなく遊戯だから、
私も遊戯であるだろうけれど、
そうして、細い、細い身体を映して、
丁寧に空間へ付いているけれども、
あなたはなんでしょうね、
これから疑問だって起こるでしょうけれど、
静かな覆いの向こうで、、
あるいは激しく立てている音の、ひとつやふたつあるとしても、
そんなものは全く感じないのだから、、
ここで、ひとつ不思議に思ってみようじゃありませんか、
ミョウニチ、目が覚めている、
ほとんど音ではないけれども、、
あるいは古い層からのさわぎが、
なにか、細い、頼んないものを伝って、
イットキ、湿っているとも限らない、
そうしてほどけて、
また、道で、試みに、きっとしばってみたり、されている、
道端で、順当に縛られている、
誰の身体だと知らしたこともないのに、
そうして、古い身体で、糸だから、
湿って跡を付けて、
また暗くなってから、今度こうして探ろうよ、
誰が振り返るかも分からないけれど、
そうして、奥がなく、ただ、
静かに回転して、
激しい音が生まれたとして、どこかにホウッテ、
指を湿して、探って、