<1260>「感慨の残存する眼」

 かたまりをしろ、

 かたまりを、、 まだ遠方に、遠方に混ぜて、、

 ひとが見ていても分からない速度で変わること、、

 小さく湿った静かな穴になる、

 それでなくても長い時間は湿った香を含んでずし、、

 ・・・

 と、重たくなっているから、、

 風がちょうど剥ぎかけにくる、、

 剥がれていったあとの穴になる、、

 ひとが見ていても分からない速度で変わること、

 わたしは時日に こう接しているところもあるらしい、

 遠方へ、遠方へ、小さく模様を描き出し、

 その渦が巻いていることすらよく見ても分からないこと、、

 

 ここでひとりの ごぼごぼねをたてる視線が置かれてあり、

 あんまり何も考えずに見ていた、、

 ひとがだんだん香を立てていく様をじっと見ていた、

 どうしてもあるものの動きをじっと見ていた、

 それは音も立てずに、

 枝を持ち、、 細かく裂けてひらひらと流る糸を持ち、

 時日から時日へ、

 ただひろがる。

 全く感慨を入れない眼球でじ、、と見ていた、

 

 それはひとに分からない速度で変わりながら徐々にほどけてもいる、、

 ほどけているとは少しも思わないほど緩慢に、

 緩慢に、

 全部が流れ込むから全部がほどけて落ちてゆくのだろうか、、

 それは手をいっときひらいてそのまままた閉じてしまうのに尽きる、

 その光景をただの眼球で見ている、

 

 粒という粒が散乱した場所、、

 分からない。

 わたしがこうして踊るのは、

 ただほどけて踊るのは、、

 

 遠方へ巻いていく、 声が巻いていく、

 ひとが巻いていく、

 わたしは時日よりいくらも遅れていつまでも滲み出だしている、、

 香りが遅れてやってきた、、

 残存して いた粒に、

 ためらうかためらわないかの 身振りで、

 ただゆっくりついて、

 身体の後ろ側をつとめて意識するようになる、

 尋常の汁が垂れていて、断続、断続的に垂れていて、、

 その香に 声をかける、

 時日に上手く混ぜようとして、

 いくらか声をかける、

 分からない。

 いつからか割れた底から小さな空気が出続けていた、

 それには長い時間がかかる、