<1284>「無音の線の跡」

 きっと大仰な回転はイメイジ出来ないだろう、、

 そこの小さな騒ぎを、、

 

 どこかへ浸透させようと長い長い線を引っ張り出してきておもいきりふるわせていると無音の溝が身体のなかに出来上がる、、

 まったく無音になった跡を眺める目、、

 跡は無音だ、、

 ときどき、そこえ、無音の直線(や曲線)が走りいくらか回転する、、

 溝は動きの始点から終点までをずっと収めている、

 それは鳴る、 ただし無音だ、

 

 数多手が混ざりまったく彫琢、

 削り取られ、

 断面が立てる音(ただし無音だ)に惹かれてゆく、、

 惹かれたままの作業、、

 ちょっと職人やそうでないものまで、

 一時期ぽぉ、、っとする始末、

 それでもひとつの像、 イメイジは動いていて、

 また手も動いている、

 こんなに巧みに混ざることがあるのか、、

 入り、乱れ?、、いや、 しかし、整理をつけているようでもないのだが、

 それは常に削り取られ、

 くっきりと、イメイジ、、

 しかし、解散がない、

 休憩の代わりに、ぽぉ、、っとしている、、

 それでこれは同じ像であると考えたりそうではないと考えたり、

 雑多なものが、

 入り、乱れ? いや、しかし、整然としたものでもない、、

 なにか、、

 

 私は問いをぼんやりしたところえ向けている、、

 身体というものにもし中心があるとすればそれは混乱しているのだと思う、

 それはずっと混乱しているのだと、

 じゅうぶんに満ちてきて、こんなところにも線は伸びるんじゃないかしら?

 や、疑問のまえからあらぬ方向へ、それは、伸び、ただ訳も分からず、

 訳が分からないという考えが及ぶより先へ、

 ずっといっていて、

 混乱しているだろうと思う、

 

 そうして、はっきりとした跡を示しぼんやり伸びたままになっている線にまた乗りたいとおもうところ、

 縦横に 張られなんとなくこいつの身体が分かること、

 どうだろう、、

 しかし跡だけを残し、

 時日の大半は、削られ、 どこか線以外のところえ、音もなく流れていく、

 であり、 また豊富な時日、 それはまた今日、

 今日はまたそれから線である、

 線になり、その上を走るものにイメイジを送り、

 もうそれですっと黙っている・・・、