<1177>「骨の無表情で見る夢」

 いつもより遠い時刻が薄闇に光って、

 いつもより高い音を立てて鳴っている。

 漠中漠、走り、、

 堆積は舞う、

 舞う、、舞う、、舞う

 一切煙のなかにほうり込まれ、、

 一切を言わない

 

 こんなところまで染みていた、

 こんなところまで、、

 ただの記号になると思っていた(ここまで遠いのだ)

 一度も記号になるところを見ていない、

 ただの一度も、

 漠、漠、ふつっ

 

 続けて映る(映る・・・)、

 もしかしたらバラバラだからだ、

 もしかしたらもう同じ線を使っていないからだ、

 誰が回転しているのだ。

 時間を訊いてくれ、

 君が別の時間に静かに現れても、もはや誰も、君自身も驚いていないように、

 時間を忘れてくれ、

 

 時々隙間に、声を試してみる。

 破片という破片は、カタカタと姿を見せ、

 揺らぎ、

 移り、

 芝居を打っている。

 影がいくつもに分かれ、

 どこへずれる、走る、、

 あんまり自由だ、

 あんまり不連続で、嬉しくなる。

 

 ごろごろごうごうとあんまり激しい音を出しているのに、一向に聞こえないのじゃないか、

 かたいかたまりの振りをしている時間が長くなったのじゃないか、

 ほうっていこう、煙があがる、

 顔は隠れ、夢を見る、

 あなたが一番素直に駆けている夢だ、、

 全きひとつの存在と同じ日だ。

 照り、晴れる。

 同じ日を染色して、

 骨まで無表情で、

 踊って、、踊って、

 次から次から細かくこまくなり、

 境目もなく、

 一斉に跳び上がり、

 行方もない、場所もない、

 ただ他のものが湧き上がるにつれ、

 集まり、離れ、

 歌を継いでいる、、

 空気とともにやかれた頬を持ち、