<2353>「ヒの手、の記憶の熱の」

 ただのなかにある、その、、

 私の記憶の、

 その手のなかにある、、

 私は見ている、

 身体があり、、

 そこへ始まる、、

 まだ私はもののなかにある、その手を、、

 ひとつ掴む、

 これは手の中、、

 私は、

 ひとつの熱のなかで目覚めた、、

 今初め、

 呼吸の初め、

 糸の初め、、

 身体はやわらかく、、

 今、ここを訊く、、

 

 ただはてを見、

 熱を見、

 身体を駆け、、

 この小さな領域で、

 エンジンとして生まれる、、

 ただ静かにあたるだけ、、

 ここはもののマのたぎる場所、

 温度でしかない、、

 私は奇妙に分かれ、、

 身体が育ち、、

 もののなかが少しく濃くなっている、、

 見えた、、

 何かが黒く、、

 私のなかを次々に流れ、、

 あ、

 またこのコ、・・・コ、

 コのリズムだ、、

 あてはなく、、

 辿るべきすじなどもないまま、、

 私はここに来ていた、、

 知られた肌から、

 ここが、言葉に静かな様子を見せ、、

 私は、笑う、、

 笑う、

 笑う、

 はじかれる、生まれて、

 はじかれて、、

 私は天の曖昧さに皮膚で、

 そのもので、紛れた、、

 

 あ、

 身体などのありか、日々を、

 熱にして、

 ここへください、、

 あたしは現実の映像のなかで、

 その、

 あたたまって溝へ、潜る、、

 潜る、手をする、

 身体が、いまに、はじまる・・・