その奥へ、ひとつのことではいれ、、
ことが絡まる音をひとつひとつききながら、
はいったらいいんじゃないか、
はいったらひとつの音が渦を巻いているのではなかろうか、、
絡まりながらきいているのではないだろうか、、
予感が身体をかすめ、、
また こまかく揺れてくる、、
またまた、 こまかに揺れてくる、、
微細なステップをひとりのなかに入れておこう、、
ひとりのなかに入れてゆけばまた踊る、、
あのあたらしい身体に、
ひとつゆるやかな風が入り、、
心地も良くなってくる、、
それだから、、入れ、、
幾方へ、幾方へ、、身体のなかで混ぜる音させろ、、
あの新たな身体に小さな揺れが入る、、
コングラッツな揺れが、、
意図せずにどんどんと入り、
あのひろくどこまでもひろがりを見せていくようでもある、、
静かな震動よ、
わたしのなかで静かに震えている嬉しいものたちを、
じっと見詰めている、、
これはただの試みに違いないだろうけれど、、
とかく真っすぐにのびたり、適当なところで折れ曲がったりしている、、
かんたんなそぶりを身に着けてどこまでも奥へ、そのさらに奥へ入ってゆく、、
そんなところでただわたしの知らない音が鳴っている、、
これはどこにあるのでもない、
これはどこに染みついているのでもないが、、
ひとつの単純な動きを頼りに底へ、底のほうへゆっくりと流れていくんだ、
震動かな、
とらえてはなさない匂いをさせて、、
これはただ小さいというそのことでひとつの匂いをはなっている、
それはたれにからまる、
一番長い時間を見つけていたが、そのなかにぐっと身を沈めていくところ、、
ひとつのかんぜおんみたくやわらかな表情で、
そのなかにぐいと沈んでゆくひと、、
ひとが香りを立てている、、
いつとも知れずその香に誘われるようにして流れてゆくもの、
かおり、
長い言葉、
長いこと響き続けている言葉、、
それにそのままの姿で誘われているひとりの姿、、
長いこと見詰めているもの、、
中へ、中へ、ぱあっと散るもの、、
その表情はあくまで寡黙であった、、
寡黙を守ろうとしていたのではない、、
ただそうなるようにしか思われないから、そうなっていたのだ。
道行きにたいする姿勢、、
ひとつの笑み、、 もくした、