<1230>「化生の嬉しさ」

 途方もない、と、まぢかに見ていて、言う、

 いう、 ひとりで、言う、、

 具体的な身体に到達しているのを、聞き、

 聞き、聞き(ミミデヒライ)、

 あれは溜め息と発話と、 流れるようである身体、

 ぜんなくの前景にぼうっと浮かみ出た、

 さらの身体、、

 いつまでも微細な変化(ゲ)、

 化生の嬉しさ、

 化生はまず眩しい、、

 ぜんなくを静かに含み、

 流動する、浮動する、

 いちにんの身体の、

 中の、中の、なかの、なか、それから、

 ひとり香る、

 香りが存分に出でて揺らぎ出す、

 とーきんぐしだす、

 だれからか だらだら、

 だらだらと踊り始め出でよう、、

 イメイジの後ろ、

 イメイジのもっともぼやける時間に、

 さらのまま浮かみ出す身体、

 さらのまま踊り出す身体、

 

 あれから引き、押していくもの、その僅かな振れが、慎重に合わさってきて、びいんと少しの間だけいやな音を立て、そのごは美しくなってしまう、

 そのご全てで美しくなってしまう、、

 ぜんなくのなかに香りを立ててしまう、

 すばやいふとい腕に、

 長い時間が映り、はりついて、、

 まったくけしょうも知られなくなっている、、

 長い微笑みの名前、

 長く、微笑みんなって、ふら、と揺れている、、

 ふら、、と映っている、、

 だれのたたずまいを映している、

 

 ひき、ひき、綺麗に切れて、、

 あれから放心し、放心し、

 放心し続けて、明くることの多い、、

 記憶が多い、、

 破れていくことのある、

 かれらが音を立てているあいだ少しほうけている、、

 少しほうけている人のかすかに音を立てる、

 細い線が引っ張られて、

 びいぃぃ・・・と、と、鳴るのをきいただろうか、

 あたしがそっとのぞいたろうか、、

 けしょうが どこかどうか知らない、

 なにの身振り、、

 なにをするもの、、

 イメイジの後ろで吹き上がり、、

 回転さす、

 回転させられだす、、

 いっさいが殺到し、、

 日々も、けはいも、身体も、たたずまいも、、

 順にまじはじめてるよ・・・