<1252>「静かな点滅のなかへ畳まれて」

 わたくしの領域が一番広大であるという言葉をつかむとき、、

 全く確かな線がトオッテいて、、はっきりとその外側にある、、

 しかも自分だけがその外側にあるのだ、

 ト、感じ合わされているのがほとんどみなであるということを考えることだ、

 そこはフヘンとしてあるのだろう、、

 ひとりであるトカタリ、 文字の底へ声をかけるとき、、

 わたくしはこの顔面を離れ、 フヘンの姿となってくだる、

 そこへ巻いている、

 その眺めを前に無言で立っているわたくしゴト。

 

 まァそうか、

 この、知られた身振りをしょえば、

 わたくしの知らない時間へちょっと肌を接近させていることが出来る、

 ちょっとその粟立つさまを掬ってみせることが出来る、

 あなたの時間意識の薄い膜を隔てた少し外に、

 こうして静かな視線を持って参入するひとり、

 このひとが語り出してもいないことの内側にハイリコんで何やら新しい渦を作るさま、

 へんげを静かに受く身体に、

 長い長い声をかける、

 お前さんの知らない時間から来たんだよ、

 お前さんはそれはもう嬉しく立ち上がって来るのだから、

 ト

 

 身体は静かに織られていた、

 フヘンのテーマはバラバラのものがどうして声を掛け合いながら集合するのか、ということになった、

 わたくしは次々に折り畳まれておっても外部の線として走るものだという意識は欠けない、

 そう思うとわたくしの身体は緑色に光る、

 一番静かな明かり、

 一番黙っている、

 

 かおかたちの長い点滅を想えよ

 この人はいつ動いているのだろう・・・

 だんだんに削り取られていってるのだろうか、

 

 単体の音がまた鳴ったみたい、

 わたくしは揺れるにまかせた、

 揺れるにまかせて、、

 なんとなく線に接近してみている、

 通路がない、、?

 通い方がちやうのだ、

 ぐっと 後ろへ、 裏側へ流れ込んでゆかなければ分からないものものもあり、

 それは皮を剥がれた状態で浮かみ上がって来、

 こちらをまた目に通す、

 そこで完全に一秒々々のリズムを離れ、

 停止としか言われない速度で降りてゆく、、

 降りてゆくさまに手を近づけ、

 わたくしゴトもまた混ざり、、

 小さく瞳をひらき・・・