<2978>「私は、怖かった」

 私は、怖かった、

 何かをしゃべり、

 人の反応が変わり、

 人が、

 いつも自分に意見を求めてくるように、なったことが、

 こわかった、

 小学生の私には、

 その出来事は重たかった、、

 

 私は、怖かった、、

 当たり前に生きていると、

 当たり前に人に好かれることがあるのが、

 心底こわかった、

 どうしてこわいのだろう、、

 私が現実から、

 違う場所に行こうとしているのに、

 それを、

 ぎゅっと引きとめられるような気がしたからか、

 足首を、つかまれて、

 お前はこの場にいろと、

 いうやられ方をしているように、感じるからか、

 

 私は、怖かった、、

 友達の一番ではなくなること、

 愛する人や、

 結婚する相手が見つかり、

 仕事があり、

 遊ぶことが当たり前ではなくなっていったこと、

 私は、怖かった、、

 命が、1回しかないこと、、

 その状況で、

 せっかく出会った二人が、

 まったくバラバラの方向を向いているのが、

 とても怖かった、、

 

 私は、今ね、

 こわくないとは言いません、

 それら諸々が、

 何のダメージも自分に与えないとは言いません、

 ただ、

 もう現実の隅っこで、、

 現実と関係がないようなふりをして、

 怯えているのも、なんだかヘンなのです、

 そんなピュアな人間ではもうない、

 そんなに弱い人間でもない、、

 あたしは現実と一緒に、

 しっかりと生きたいと思うのです、、

 しっかりとあたしは、

 現実の道を、踏みたいと思うのです、、

 私はね、

 一丁前までの日々は、

 人間としての一丁前も含むのだと、

 最近強く思うようになりました、、

 やることを、やっている限り、

 私は、

 会いたい人たちにまた、笑顔で会えます・・・