<2867>「現実を捨てることではなく」

 まだ生まれたばかりのからだがあるのに、

 あなたは、

 それを集めて、

 喜びに浸り、

 ゆっくりと眠りについていた、、

 ね、

 現実を捨てるということに挫折し、、

 あなたは、

 現実のなかに、生きることとなった、、

 そむいても、そむいても、なお、

 受け入れてもらえる状況があることは、

 幸運としか、言いようがない、、

 私はそれに応えるだけではないか、、

 穴を埋めること、

 そう言っていた意味が、

 少しずつ分かるようになる、、

 

 とにかくね、

 人間になる最中ですよ、、

 私の幼い日のなかへ入った、

 魂というべきものは、やはり、、

 希望の光をしていて、、

 私はその光のなかで、、

 自分が見えなくなっていたのだと思う、

 しかし、

 あなたを育てるため、、

 現実を捨てていることが、

 そむいていることが、

 どうしても必要だった、、

 なにもせずに、

 なにもそこなわずに、

 透明な室だけを得ることなどはないのです、、

 背負った罪は大きい、

 もう返せない人もいる、、

 それでも生きていて、

 求められるとすれば、

 それに応えるだけではないでしょうか、

 

 そうか、

 一丁前への時間は、

 社会からの完全離脱への道と同じだと、

 そう思っていた、

 しかしそうではなく、

 現実と、室と、、

 人間の、

 全てが一致する境地への、

 時間と道なのだということが、

 分かりはじめました、、

 あたしは地道にやるということがずっと底にあって、

 それに自分で照れたり否定したりしてきたのだ、

 もう照れている必要はなくなった、、

 人に何かで圧倒するような、ことでもない、、

 あたしは自分が生きている道を、

 二重に作って、

 ここで一致させていく、、

 声でしっかりとこの場所につく・・・